【お知らせ】2017年11月12日にストレングスファインダーのワークショップを行います。
第1回、第2回と好評を好評をいただいたワークショップの第3回目です。
ストレングスファインダーを受けた方ならどなたでも参加できます。
詳細はこちらをご覧ください。
10月18日現在、お申し込みは11名となっております。(定員20名)

働くこと

3ヶ月で会社を辞めたくなる転職者に、周りの人ができること

LINEで送る
Pocket

転職者は3ヶ月で会社を辞めたくなる

身近に転職者がいるときにできること

前の記事で、転職者は2ヶ月から3ヶ月くらいで退職したくなる、と書いた。
結局のところは本人の意識の問題とも書いたが、転職して3ヶ月の人が近くにいるときにできることは何もないのだろうか。

実は、ほんのささやかな声がけが、転職者の心を軽くする。

転職した後の私が救われた、たった一言はこれだった。
 

2009年、転職したての私

そのとき私は、オンライン上で英会話のレッスンを提供する会社に勤めていた。
転職して2ヶ月が経とうとしていた。
英会話を提供する会社で、しかもフィリピンにある子会社と密に連絡を取り合う必要があるのに、私は英語が苦手だった。
入社時に、「経理は英語を使う場面はあまりないから英語力はそんなに必要ない」と言われていたが、実際は日常的に英語でのやりとりが発生していた。

ある日、フィリピン側子会社で、ある社員の所得税を会社が負担していることが分かった。
「なんで会社が所得税を払ってるの?そんなの自分で払わせろよ。」と社長が言ったら、フィリピン側の経理スタッフが「そんなことを言うなんてひどい。」と言いだして、その所得税を会社に負担させていた社員も巻き込んでの大騒ぎになってしまった。
この件を解決しなくてはいけなくなったが、フィリピン側の経理スタッフとのやり取りはもちろん英語だ。
日本語でも厄介な問題を英語でやる羽目になり、途方にくれた。

問題になっている所得税は、社宅にかかる部分だった。
調べてみたところ、社宅にかかる所得税の考え方が日本とフィリピンでは異なっていることが分かった。

向こうの経理スタッフの話を聞く。
情報量が多いと理解しきれないから、まずは感情は交えずに、動いている金額と処理の流れだけを教えてもらう。
フィリピン側の経験豊富な経理スタッフは、フィリピンの税制の中で最終的に納める税額が少なくなる方法を考えてくれていたのに、日本の税制を前提にしてその処理を見たため変な処理をしているように見えたのだ。
お互いの感情の行き違いはここで発生していることが分かった。
しかし、相手の言うことを理解するのに時間がかかり、ここまで進めるのに丸一日かかってしまった。

その後、さらにいい方法がないかを考える。
その社員の金銭的負担をなるべく少なくし、向こうの経理スタッフに処理の負担がかからず、会社の費用も抑える方法。
それを向こうの経理スタッフとやりとりするのも大問題だ。

例えば、私が「給与から差し引く」を伝えるのに「reduce」を使ったら、フィリピン側からそれは「deductか?」と返ってくる。
「そうそう、それそれ!言いたかったのはそういうことなの!」と言葉をひとつひとつ探して擦り合わせをする。

お金の絡むことだからお互い曖昧にはしたくないけれど、一語一語ゆっくり意味を伝えていく作業は骨が折れる。
私も相当疲れたけれど、相手はもっと疲れただろう。
結局、このやり取りをするのも丸一日かかってしまった。

私はすっかり落ち込んでしまった。
たったこれだけのことをするのに、丸2日かかった。
私に英語力があれば、1日で終わった話だ。
私にもっと税務の知識があったら、数時間で終わった話だ。
私が時間を取られたのと同じ分だけ、フィリピン側の経理スタッフの時間も奪ってしまった。
こんな調子でこの先やっていけるのだろうか。迷惑をかけまくるだけなのではないだろうか。
 

私を救った一言

落ち込んでいる私のPCの画面に、チャットの新着表示が付いた。
その所得税が問題になったフィリピン側の社員からのメッセージで、Thanks for the help. と書いてあった。
びっくりして Did I help you? と返事をした。

税金のことを考えるのに必死で、頭がそこまで回らなかったけど、彼女にとってこの問題は、給与額と納税額に関わる話、要するに生活に関わることだったのだ。
I'm loving you. girl hugs!! という文字とハートの絵文字が書かれたチャット画面を見ていたら、なぜか涙がにじんできた。

実はこの少し前から、自分はちゃんとこの会社に貢献しているだろうか、この先貢献できるのだろうかと悩んでいた。
その矢先に起きたこの件。
さらに私を落ち込ませる案件だったのだけれども。

Thanks for the help.の一言で、心がすっかり軽くなった。
国や言葉が違っても、そして言葉ができなくても、役に立てたのだととてもとても嬉しかった。
 

身近に転職者がいるならば

もし身近に転職者がいたならば、「ありがとう」と声をかけてほしい。
どんな小さなことでも構わない。

その「ありがとう」が貢献できることがあるという喜びとなり、もっと頑張ろう、という思いを湧き立たせる。
そして、自分はこの場にいていいのだろうか、と悩む転職者の心を救うのである。

Facebookページには
更新情報と裏話を書いてます

Twitter で

広告

関連コンテンツ

-働くこと