町田の酸素ルーム体験記。さる山さる子での75分間
なんとなく疲れが取れない感覚があって、身体に良さそうなことをしたいなと思っていたところに、「整体占い」という不思議なお店を営んでいる友人から連絡があった。
彼女のお店「さる山さる子」で、この春に酸素ルームという巨大な酸素カプセル(というより部屋)を導入していて、興味を持っていた。
入りに来る?というありがたいお誘いをもらって、大喜びで町田に向かった。
酸素ルーム
酸素ルーム・内部の紹介
酸素ルームは結構大きい。文字通り、部屋である。
横になるだけで身動きが取れない酸素カプセルとは違って、部屋なので、立ったり座ったり横になって眠ったりと好きな活動ができる。
酸素が充満した部屋の中でいったい何をしたくなるか見当つかなかったので、くつろぐための本と、書き物をするノートとボールペンを持参した。
中は、身長165cmの私が直立できるくらいだ。
中にはテレビとエアコンが備え付けてある。
眠い人には枕とタオルケットの準備もある。
酸素ルームの効果は何だろう?
酸素ルームというくらいだ、酸素量がいつもの空気より多くなる。
それだけではなく、気圧も変動し、高気圧状態になるそうだ。
高濃度・高気圧の酸素を吸うとどうなるか。
肺から酸素を取り入れる効率が上がり、また、血液中にも酸素が溶けやすくなるとも言われている。
酸素を身体に取り込むことで代謝がよくなり、疲労回復や怪我の治療に効果があるそうだ。
プロ野球では、ソフトバンクホークスや広島東洋カープをはじめとするいくつかの球団が、トレーニングルームに酸素カプセルや酸素ルームを備え付けている。
実は、WADA(世界アンチ・ドーピング機関)にて、酸素カプセルはドーピングに当たるかどうかが議論されたことがある。
血液及び血液成分を操作することで酸素摂取を促進することは禁じられたが、吸入による酸素自体の補給は認められ、酸素カプセルはドーピングの対象から外された。
しかし、そんな議論がなされるほど、効果があると言われているのだ。
酸素ルーム内では何が起こる?
難しいことは置いておいて、実際に酸素ルームの中に入ってみる。
ドアが締められ、再び開くのは75分後である。(もしも具合が悪くなったときに助けを求められる仕組みはちゃんと備えてある)
ここから10分程度をかけ、気圧が上がっていく。
開始前の気圧は1.00。圧が掛かる残り時間は60分。
↓
12分後、目標気圧の1.30に到達した。
開始前の空気中酸素濃度は20.8%。
↓
目標気圧に到達したころの酸素濃度は27%。
おまけ:ふざけて息を吹きかけてみたら、17%台まで下がった。
開始前の心拍数は75。
↓
15分ほど経過したころの心拍数は69。リラックスできているようだ。
酸素ルーム内で感じたこと
酸素ルームの中ではまず本を読んでいた。(持ち込んだ本:ハッチとマーロウ)
ふと思いついて、日記代わりに使っているノートを開いて、何か書こうと思ったけれど、頭がぼんやりして何も浮かんでこなかったので、そのままノートを閉じた。
しばらく本を読んでいたが、どんどん頭がぼんやりして眠くなったので、大人しく寝ることにした。
15分ほど眠ったところで、圧が掛かる60分間が終了した。
ここから15分ほど掛けて、気圧が1.30から1.00まで下がる。
その15分もうつらうつらとして過ごした。
酸素ルームの効果
気圧が戻って、友人のそらさんがドアを開けてくれた。
外に出た瞬間、視界がクリアになっていることに気が付いた。
世の中が明るく見える。
つい数分前まで寝ていたくせに、頭がしゃっきりして、寝ぼけの欠片も残っていない。
「さっぱりした!」と声が出た。
このスッキリ感が、酸素のおかげなのか、昼寝をしたせいか、気圧から解放されたせいかはよくわからない。
ただ、ここ数週間、常に体の周りをうっすらと覆っていた気怠さが身を潜め、気力がみなぎっていた。
話によると、酸素ルーム内で仕事をする人もいるらしい。
その人が言うには、脳がスッキリしてアイデアが湧いて、目もショボショボしないそうだ。
私がルーム内で仕事をするどころか、思考力が低下してのんびりくつろぎモードになったのは、疲れているせいなのかもしれない。
どんなに疲れていても「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と考えて休むのが苦手な私が、ゆったりとくつろぐことができた。
これが酸素ルームの一番の効能だったと感じている。
整体占い
この後、さる山さる子の看板メニューの整体占いも体験させてもらったのだが、その記事はこちら。