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瓢亭の朝粥、憧れの京都の朝食。別館なら1人でも大丈夫!

2017/10/18

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京都の朝食

瓢亭の朝粥のことを知ったのはいつのことだろうか。
ただでさえ京都で朝ごはんを食べる機会もそうないところに、朝食にしては思い切ったお値段(手頃な別館でも4500円)も相まって、もう何年も前から憧れていた朝ごはんだ。

今回の京都行きは、新幹線の都合上、朝早いうちに京都に着く。
いよいよ機会がやってきた。

予約の電話は緊張したが、とても優しい女性の方が対応してくださった。
本館は2名からの受付だが、別館であれば1人でも予約が可能とのこと。
行きたいのは日曜日。予約の電話をしたのは4日ほど前。
空席があるか心配したが、10時からなら大丈夫と返事をいただいた。
 

瓢亭 別館

新幹線を京都で降り、そのままJR琵琶湖線で山科まで。山科から地下鉄東西線で蹴上で下車。
蹴上駅から5分ほど歩くと、瓢亭本館と別館が見えてくる。

朝10時は朝食には遅い時間だが、店内は満席。
中庭が見えるテーブル席に座り、ほっと一息つく。
 

ついに、登場

席に着くとまず、「胃を温めてください」という一言とともに、梅と昆布にお湯を注いだ梅湯が供された。

程なくして、目の前にお盆が置かれた。

「これが噂の瓢亭卵!」と焦る気持ちをなだめながら、ひょうたん型の器を一段一段並べる。

一番下の段には、うずまきに巻かれた鳴門穴子、ゆば、さやえんどう、蕪、生麩の炊き合わせ。
鳴門穴子はフワフワ。さやえんどうは豆の甘さがしっかりと感じられた。
口の中でとろける蕪と、モチモチの生麩。一つ一つがどれも美味しい。

真ん中の段は、鰆だった。
鰆はねっとりと濃厚で、骨を全く感じず食べやすい。
繊細なもずくと大根おろしが鰆の濃厚さをやわらげている。

一番上の段は、三つ葉と菊と椎茸のぽん酢あえ。
さっぱりとした箸休めだ。

お皿の上にも、一口ずつのかわいい品が並ぶ。
山椒がほのかに香る子持ニシン。
おぼろ昆布と山椒の葉がアクセントの鯛のおぼろ寿司。
甘く固めに茹でられた栗。

そして、瓢亭卵。
黄身が固体に変わる瞬間で寸止めされたような絶妙な茹で加減のゆで卵。
ごく淡く醤油の味が付いているが、もうすでに、ぷるぷるの白身と、とろける黄身のコントラストがご馳走だ。
卵を丁寧に扱うとここまで美味しくなるのかと唸らされた。

ここまでで既に、たくさんの種類の美味しいものを一口ずつ食べるという幸福を感じていたのだが、メインのお粥はこれからだ。

豆腐と海苔のお椀を楽しみつつ、お粥を待つ。

お粥炊き上がりました、という声が遠くから聞こえ、お盆を持ったお店の方がやってきた。

ほっこり炊かれたお粥は、思ったより粒がしっかりしていた。
普通のご飯を扱うように、お箸で持つことができる。
しかし、口の中に入れると、ふっくらとした柔らかさである。

漆の器に入っている吉野葛の餡はとろりとして、強めに香るカツオがお粥ととても相性がいい。
胡瓜漬としば漬け。そして、ふわふわと空気のような鯛のでんぶで、いろいろな味を楽しんだ。


 

感想

お粥が、なぜ4500円もするのか。
長い間そう考えていたのだが、ついに謎が解けた。

卵といい、このお粥といい、火を止めるタイミングを少しでも間違うとこの食感にはならないだろう。
ゆで卵もお粥も誰でも作れるかもしれないが、この食感を持つ卵とお粥は、長い期間をかけて研究され、培われた料理人の技があってこそなのだ。

それ以外の品も、どれも素材の味を活かし、丁寧に作られていた。
精魂込めて作られた食事には、食材が持つ力以上のエネルギーを感じることができる。
そのエネルギーが、この値段でいただけるのだから、とてもありがたい。

胃も心も温まり、じわじわと豊かさが染み渡る、いい時間を過ごすことができた。
 

丸に「か」の文字がかわいらしい会計伝票

お店情報

瓢亭 別館
京都府京都市左京区南禅寺草川町35
075-771-4116
営業時間:
[4月~11月]8:00~11:00、12:00~16:00
[12月~3月]9:00~11:00、12:00~17:00
定休日:木曜日

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