ビリーフリセットとは心の地雷を撤去・無力化することである
ビリーフリセット
「ビリーフ」とは何かについては、前の記事で、私の経験を書いた。
https://koto1.com/archives/6375
この経験で、自分の人生が大きく進み始めた感覚があるのでビリーフについてもっと学びたくなり、「ビリーフリセット」の生みの親である大塚あやこさんの「ビリーフリセット初級講座」を受講することにした。
まずは2回講座のうち1回目が終了した。
ビリーフリセットとは何か
「アンガーマネジメント」という言葉がある。
直訳すると、「怒りの管理」。
怒りが湧き出てきたときに、その怒りを上手にコントロールすることで、周囲にマイナスの影響を与えるのではなく、怒りのエネルギーをポジティブに使いましょうといった考え方だ。
私が学びたいと考えている「ビリーフリセット」についても、似たようなものかと聞かれることがあるのだが、全く違う。
「ビリーフリセット」は、怒りの源泉となる思い込み(=ビリーフ)を解消しましょうという考え方だ。
ビリーフを解消することにより、怒りが湧き出なくなる場合もある。
怒りが湧き出ても、「これは目の前の事象に対して怒っているわけではなく、目の前の事象がきっかけとなってビリーフが出てきただけだ」という考え方ができるので、怒りの発現の仕方が変わってくる。
そういう理論だ。
「アンガーマネジメント」は発生した怒りへの付き合い方を学ぶ方法で、「ビリーフリセット」は怒りが発生する源泉との付き合い方を学ぶものである。
要するに「アンガーマネジメント」は地雷が爆発した後の対処方法で、「ビリーフリセット」は地雷を撤去・無力化する方法を指している。
ビリーフリセットを学ぶと何がいいか
人間の評価は、行動とその結果によって行われることがほとんどだ。
「とてもいい結果を残しました」「あなたには実績があります」「知識が豊富ですね」「その技術は真似できません」「何年間もやり続けて素晴らしい」
だから、人間は、行動に力を入れ、行動をコントロールしようとする。
「コツコツやって結果を出そう」「実績を積むまで止めないぞ」「勉強して知識を付けよう」「あの人の技術を盗むぞ」「継続は力なり」
しかし、こういう悩みにぶち当たる。
「頭ではやらなければいけないと分かっているのに、やる気が出ない…」
それは、人間に行動を起こさせる源泉、根っこの部分に目を向けていないために起こる。
根っこの部分にあるもの。
「私はいかに存在しているか」という問いの答えにもなるもので、そこにあるものは、感覚、感情、記憶、信念、人間観、世界観、といったものである。
この根っこにあるものが人間の行動を起こさせるので、表面の行動だけを変えようとしても、なかなか変わらない。
根っこの部分からアプローチしなければいけないのだ。
根っこの部分にあるものは、目には見えず、言語化もしにくいものばかりだ。
一人一人違うので、誰かに答えを聞くこともできない。
しかし、自分一人で探ることも難しい。
「ビリーフリセット」の考え方は、この根っこの部分にアクセスする道標になる。
一人一人違う根っこの部分だが、ある程度の法則はある。
その法則を学ぶことで、心の奥底にアクセスしやすくなる。
ビリーフリセット初級講座
第1回目概要
感情の扱い
ビリーフリセットの初級講座では、まず感情について学ぶ。
上記のアンガーマネジメントの話でいうと「怒り」が感情だ。
感情は抑えるべきものではない。
私にも、かつて無理矢理感情を抑えこんだ結果、あれから何年も経っているのに未だにもやもやと残っている感情がある。
感情を出さないようにする、言わないようにする、そもそも感じないようにする。
これらは自己否定に繋がる行為なのだ。
講座では、自分の感情を解禁するワークと感情と仲良くするワークを行った。
これらのワークは、恥ずかしがらずにやれば、心がぽかぽかと暖かくなる。
ワーク後、会場の雰囲気が和らいで、笑顔が増えたのが印象的だった。
ビリーフについて
感情との付き合い方を学んだ後は、感情の奥底にあるビリーフを見ていった。
ビリーフには4つの種類があり、1日目はそのうちの1つを学んだ。
そしてビリーフを探ってみることに繋がるワークを行った。
圧巻だったのは、最後に行われた、ビリーフリセットのデモセッションだ。
受講者の中から希望者1名に対し、大塚あやこさんが皆の前でカウンセリングを行ったのだ。
・・・であるが、ここからもまだいろいろと書きたいことがあるので、続きは次の記事で。
次の記事はこちら。
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この記事の前編にあたる記事。
https://koto1.com/archives/6375