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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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積上型として生きてきた私の、ブリコラージュな職歴

ブリコラージュの経験

「その場で手に入るものを寄せ集め、それらで何が作れるか試行錯誤しながら、物を作ること」をブリコラージュといい、ブリコラージュする職人のことをブリコルールと呼ぶ。

ブリコラージュには「寄せ集める」「修繕する」といった意味合いもある。
また、ある物を本来の用途とは違うことで使うこと(バケツを花瓶代わりに使う、広告チラシを編んで籠を作るなど)もブリコラージュである。

人生のある時の出来事が、後になって、思いもかけない形で活きた経験がある人は多いだろう。
これもブリコラージュだ。

※ブリコラージュと、対象的な概念のエンジニアリングについてはこちら
https://koto1.com/archives/6442
 

目次

私のブリコラージュな職歴

私の職歴は、行き当たりばったりばかりの見事なブリコラージュである。
 

経理に出会うまで

私は、新卒で入社した会社では、営業をやっていた。
一日中オフィスにいるのは耐えられない、人と会う仕事がしたい、と思い、志願しての営業だった。

その会社は2年と少しで辞めた。
後先考えずに辞めたので、次の仕事はもちろん決まっていないし、特にやりたいこともなかった。

そんなある日、新聞の折り込みチラシが目に止まった。
「あなたも3日で簿記3級に合格!簿記3級講座受付中!!」

そのチラシを見たときにゴンドウさんのことが頭に浮かんだ。
ゴンドウさんとは、新卒で入った会社の経理部長だ。
その会社は、会社の役職者が全員社長との血縁関係者で占められている、一族経営の会社だった。
そんな会社であるが、経理部長のゴンドウさんは社長の血縁関係者ではなかった。
ゴンドウさんは50代の女性で、パワフルで、そして会社の中で社長にNOを言える、ただ一人の人だった。

当時の私は、ゴンドウさんが社長にNOを言えるのは、経理部長だからだと思っていた。
そして、経理=簿記というイメージだったので、簿記を学べばゴンドウさんのパワーの秘密が分かるのではないかと考えた。
暇だし、3日間だけだし、この講座安いし、ちょっと行ってみようか。
そんな軽い気持ちで申し込んだ。

簿記にはまる

結論から言うと、3日でゴンドウさんの秘密は分からなかった。
しかし、簿記は面白かった。もっと学びたくなった。
簿記を活かしてできる仕事は何だろうと考えた。
いろいろ思い浮かぶ中で、一番稼げそうに感じた税理士を目指すことにした。
わずかな貯金をはたいて税理士講座に申し込んだ。

早朝に喫茶店でウェイトレスをし、日中は学校に行く生活となった。
ウェイトレスの給料だけでは生活が厳しかったので、授業のない日にできる仕事を探した。
新聞の折込チラシで見かけたコールセンターの派遣の仕事が、条件にあって時給も高かったので申し込んだ。
(当時はインターネットがそこまで普及しておらず、主な情報源は新聞だったのだ)
 

税理士挫折

2年近く学んだ。1科目合格した。
でも、早朝から仕事を掛け持ちし、さらに学校に通う生活が心身ともに辛かった。
おまけに金銭的にも辛かった。
税理士を諦め、就職することにした。

特にやりたいことはなかったが、派遣社員として働いていて、派遣のシステムは面白いと感じていた。
(1999年に派遣対象業務が原則自由化された直後であり、派遣が新しい働き方として注目されていた時代だ)
なので派遣会社に入社しようと、大手の人材派遣会社全てに履歴書を送り、一番最初に合格したところ(結果的には唯一の合格だったわけだが)に入社した。
 

経理へ

人材派遣会社では、最初はコーディネーターの仕事をしていた。
派遣で働きたい人に、仕事を紹介する仕事である。
主に電話で仕事を紹介するので、会社は私のコールセンター経験が活かせると考えて採用したらしい。

仕事は面白かったが、この部署の先輩たちと合わなかった。
悩んでいた時、同じタイミングで中途入社した経理部の友人が声を掛けてくれた。
「しづかさんって税理士の勉強をしてたんだよね?経理で社内公募するから応募しない?」

その会社では、ちょうど新しい人事制度を取り入れようとしていた。
半年に一度、人を募集している部署が発表され、その中で社員が自分で行きたい部署に「移動したい!」と手を挙げられる制度だ。
その社内公募制度のトライアルとして、経理課に移動したい人の募集が行われた。

経理というのは、一般的に、経験がないと中途では採用されない職種である。
しかし、友人の口添えもあったのだろう、私の経理課への異動が決まった。
入社して5ヶ月、試用期間中の転勤を伴う部署異動という異例の人事により、私は経理の仕事に就くことになった。

それから16年、会社は変われど経理職を続けている。

やりたいことは偶然見つけた

私が経理職に就いたのは、偶然の積み重ねである。

たまたま最初の会社の経理部長が有能だった。
たまたま新聞広告で簿記講座を見つけた。
たまたま新聞広告で見つけた派遣という働き方に興味を持った。
たまたま会社の経理課に友人ができた。
たまたま会社で経理に欠員ができた。
たまたま会社で社内公募制度が開始された。

この偶然の積み重ねにより、私は武器を手に入れた。
その後もたくさんの偶然が積み重なり、武器を磨くことができた。
そして、今でもこの武器でご飯を食べている。
 

自分の頭で考えて、「やりたい」と思った営業職と税理士職は私には無理だった。
それどころか、やりたくないと考えていた一日中オフィスにいる仕事をしている。
今では営業よりも税理士よりも、経理の方が私に合っていると思っているのだから、頭で考えることは当てにならない。

確固としたやりたいことがあって、それに突き進む生き方は素敵だ。
しかし、確固としたやりたいことを、若いうちから見つける人はそう多くない。

やりたいことがなくても、ブリコラージュな生き方をすれば、ちゃんと自分に合うものにたどり着くことができる。
そう感じている。

自分語りが長くなりすぎたので、ブリコラージュな生き方については、次の記事で書こうと思う。

※次の記事
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