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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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女性が、社会的地位の低い男性と結婚しない理由は何?

面白いコラムを読んだ。
なぜ若者は結婚しないのか?というコラムである。

なぜ面白いと思ったのかというと、筆者が言う前提の部分には自分の実感からいっても納得するものの、私の思う結論が筆者と全く正反対だったからだ。
この筆者(男性)は、若者の婚姻数が減っている理由を「女性が、自分よりも学歴や収入など社会的地位の低い男性と結婚する傾向が少ないから」と言う。
私(女性)は、同じ現象を「男性が、自分よりも学歴や収入など社会的地位の高い女性と結婚する傾向が少ないから」だと考える。

一見同じことを言っているように見えるかもしれない。
しかし、心の中にあることは正反対だと思われる。
私はこの筆者にお会いしたことがないので断言はできないが、違うことを考えているような気がする。

[sanko href=”http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53966″ title=”なぜ若者は結婚しないのか?コスパの悪さだけではない「日本の現実」(赤川 学)” site=”現代ビジネス 講談社”]

目次

「格差婚」を意識しているのは誰?

このコラムの主題は「格差婚」である。

要約するとこういう内容だ。
[box class=”box2″]かつての日本では学歴や収入などの社会的地位に男女の不平等が当然のものとして存在していた。
当時は、女性が自分より学歴や収入が上の男性と結婚する「上昇婚」が一般的だった。
しかし、男女の不平等が解消されつつある現在でも「上昇婚」の意識が残っているため、結婚しない男女が増えている。[/box]

なるほど。
かつて男女不平等が当然だったのも、上昇婚が一般的だったのも、その通りだと思う。
今も「上昇婚」の意識が残っているのも感じる。

私とコラムの筆者の意見が違うのはここからだ。

筆者は女性側に「上昇婚」を求める意識が残っているのだと考えている。
それは、この一文からも見て取れる。
[box class=”box2″]もしあなたが、(中略)少子化を食い止めたいと本気で考えているならば、未婚の女性に対して格差婚を勧めてみてはどうだろうか。[/box]

しかし私は、男性の方に「上昇婚」、つまり、自分より社会的地位の低い女性を求める意識が残っているのだと考えている。
つまり、「もしあなたが、少子化を食い止めたいと本気で考えているならば、未婚の男性に対して格差婚を勧めてみてはどうだろうか。」ということなのだ。

※注:このコラムには「格差婚」は結婚の選択をしない理由の一つとして取り上げられている。この記事も、「格差婚」はたくさんある結婚しない理由の一つだという前提で書いている。

なぜ男性に意識が残ると考えるのか

私がこう思うのは、自分と周囲の実体験からだ。

私は20代後半から30代半ばまで、男女の賃金差が全くない企業に勤務していた。
その企業は、20代の給与水準が一般的な年功序列制の日本企業より高めだった。
自然と、この企業の女性社員は、世の中の多くの同年代の男性よりも高い給与を貰うことになる。

この企業の女性社員の結婚相手となる人には特徴があった。
1.社内の人
2.5歳以上年上
3.3歳以上年下
4.外国人

つまり、この企業の女性社員は、社外の同年代の男性と結婚することが少ないのだ。
一方で、社外の同年代の女性と結婚する男性社員はよく見かけた。

理由はもちろんある。
なぜか同年代の男性は、女性が自分より給与が高いことに気がつくと、態度が変わるのだ。
「ひがむ」もしくは「ヒモになりたがる」ようになるのだ。

ひがむ

その企業は、賃金に男女差がない代わりに、仕事の責任にも男女差はなかった。
男性も女性もバリバリと働くことが求められる。

お付き合いしている男性は、最初は応援してくれる。
仕事に役立つようなアドバイスをくれたりもする。
しかし、女性の方が給与が高いことに勘付くと、態度が変わるのだ。

女性が「今日は疲れたなあ」と言うと、「それだけ貰ってるんだからしょうがないじゃん」と返ってくる。
女性が「こういうことがあったから、もっと頑張る」と言うと、「はいはい、たくさん貰っている人は前向きでいいですねえ」と返ってくる。
家に一緒にくつろいでいて、お皿洗いでも頼もうものなら、「稼ぎが少ない方が家事をやれということか」と返ってくる。
自分で全部家事をしようとすると、「仕事ができる女は、何でも一人でやれて素晴らしいですねえ」と返ってくる。

一事が万事この調子では会話をするのが楽しくない。

ヒモになりたがる

一方で、女性の方が給与額が高いと知ると、全ての思考を停止させてしまう男性もいる。
「それだけ稼いでいるなら、僕は何もしなくていいよね!」ということらしい。

専業主夫になるのは全く問題ない。
ただ、一気にヒモを目指すのはいがかなものかと思う。
(私の定義であるが、専業主婦/主夫とは、家族が快適に暮らせる環境を作ろうとする人だと考えている。そこに全く取り組まずに、遊ぶお金をせびるだけの人をヒモと考えている。)

一部だとは思うが…

もちろん、こうはならない男性もたくさんいるだろう。
ただ、こうなってしまう男性も、自分自身と周囲の経験談ではあるが存在するのだ。
そして、一度でもこういう男性に当たってしまうと、次の恋愛が億劫になる。
同年代の自分より給与が低そうな男性に対して、最初から腰が引けてしまうようになる。

このことを踏まえて、あの企業の女性社員の結婚相手となる人の特徴を考えると、それぞれの理由が見えてくる。
1.社内の人→収入体系が似ているので問題なし
2.5歳以上年上→これくらい離れていると、男性の方が女性より収入が高くなる
3.3歳以上年下→自分の給料が低いのは社会人経験が少ないからと前向きに受け取ってくれる。
4.外国人→収入差が気にならないようだ

正解はない話は立ち位置で見方が変わる

例のコラムに戻る。
コラムの筆者は、女性が自分より社会的地位が高い男性と結婚したいと考えているため、未婚率が上昇していると考えているようだ。

しかし、私の考えは違う。
女性側は男性の社会的地位の高低を気にしていなくても、男性側に「男性の方が女性より社会的地位が高くないと居心地が悪い」という意識があるためにうまくいかない、と考えている。
女性が結婚相手に求めるものは様々あっても、嫌味を言われるために結婚したい人や、自分の稼ぎを使い込まれるために結婚したい人はそういるものではない。(少なくとも前者には会ったことがない。後者はごくたまにいる。)

男性が女性の社会的地位を意識するから、女性が男性の社会的地位を気にする。
もしかしたら男性は、女性が男性の社会的地位を気にすると思って、自分の社会的地位の優位性を保ちたいのだろうか。
まるで鶏と卵である。

たぶん、どちらの考えも当たっている部分と的外れの部分があるのだろう。
そもそも正解のない問題であり、空想と妄想で語る話だ。
そういう場合には、同じ前提条件を持っていても、自分の立場と経験で物事の見方が正反対になるわけである。

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