春はすぐ隣に。メレンゲ『君に春を思う』
この1ヶ月、あれやこれやといろいろなことが重なり、とても慌ただしかった。
ようやく一息ついて顔を上げると、空気に春が混ざり始めていた。
この季節になると聴きたくなる曲がある。
メレンゲの『君に春を思う』という歌だ。
公式動画をどうぞ
この歌を初めて聴いたのは2005年の夏のノースウェスト機の中だった。
クボケンジの微かにかすれた優しい声とあたたかい歌詞に心を奪われた。
この曲が含まれるアルバム『星の出来事』が発売になったのはそれから随分後の2006年の春で、待ち焦がれすぎて会社の昼休みにCDショップに走ったのを覚えている。
この1ヶ月、慌ただしすぎて心が凝り固まっていたようだ。
「のんびりしたいな」と言ったら「しようよ」と言われたので、美味しいお酒に身を任せてぼんやりとくつろいでみた。
肩の力が抜けて自然に笑顔になるのがわかった。
そんな私を見ていた人も、私に向かってふわりと笑った。
硬い花の蕾がほどける瞬間、そこに春がやってくる。
硬直した心がやわらかくほどける瞬間だって、それはもう、紛れもなく春なのだ。
私がただがむしゃらに日常をこなしている間、新しい季節は、私が顔を上げるのを待っていたのだった。
君に春を思う / メレンゲ
君に春を思う / メレンゲ の歌詞ページです。アルバム:星の出来事 作詞:クボケンジ 作曲:クボケンジ 歌いだし:さっきから声が聞こえる ここにいるのはばれてた (1194040)