キッコーマン ライブキッチン東京。2018年11月オープンのエンタメ型レストラン
2018年11月1日、銀座にできた新しいビル「HULIC SQUARE TOKYO(ヒューリックスクエア東京)」の地下1階にキッコーマンが手がけたお店が開店した。
「大人の街に、かつてない上質を。」をテーマにしたこのビルと、醤油でおなじみキッコーマンとがなかなか結びつかないが、ともかくそういうことらしい。
「料理ライブを楽しみながら食事ができる」ということで、ますます訳が分からないまま、お店に向かった。
キッコーマン ライブキッチン東京
銀座駅C1出口、徒歩1分。日比谷駅A1出口、徒歩1分。有楽町駅銀座口、徒歩3分。
東急プラザ銀座からもほど近い、便利な立地だ。
ビルの地下一階がまるまるキッコーマン ライブキッチン東京に当てられている。
入り口入ってすぐは店舗となっており、オロオロしていたら、奥に案内してくれた。
フロアには、オープンキッチンがある。
こちらはパフォーマンス用のキッチンで、厨房は奥にもある。
一部の人数分はオープンキッチンにて目の前で作り上げられる。
同じものが奥の厨房でも作られ、運ばれる。
こちらのお店のメニューは、有名店のシェフが監修しているということだ。
11月のメニューは、こちらの3人。
和食:「菊乃井」三代目主人、村田吉弘
洋食:「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフ、三国清三
中華:「Wakiya一笑美茶樓」のオーナーシェフ、脇屋友詞
12月はまた違うシェフが担当する。
It’s Show Time!!
レストランといえども、料理ライブを楽しむことがメインというだけあり、食事は全員が一斉にスタートだ。
19時開演に間に合うように席に着く。
素敵なしつらえでお出迎え。
料理はコース一種類のみなので、席にあるのはドリンクメニューだ。
乾杯時にはシャンパンが飲みたかったが、残念なことにグラスシャンパンの用意がなかった。
友人3人で行ったが、皆お酒が弱い。
ボトルでとったら最後までシャンパンになるのが目に見えたので、諦めた。
でも泡泡したのが飲みたいね、ということで、多摩ゆずサイダーというものを頼む。
あきる野市にある甘味茶房「見世蔵 久森」監修のもので、扱っている店は都内で3件しかない貴重なものだそうだ。
炭酸控えめで、ゆずの果汁感をたっぷり感じる。
ゆずサイダーを飲みつつ、日本酒もいただく。
新政のラピスラズリをデカンタでお願いした。
フルーティーで癖がなく、飲みやすい日本酒だ。
さて、19時。
場内が暗くなり、ライブが始まる。
司会の挨拶の後、お祝い酒と称して、金箔入りの日本酒が振舞われた。
お酒は城陽酒造の徳次郎。
城陽酒造の蔵元さんのプレゼンテーションを聞きつつ、お酒をいただく。
(司会だの、プレゼンだの、ここは本当にレストランなのか)
料理が始まった。
まずは前菜。
杉で作られた箱が出てきた。
開けると、4種の前菜が登場。
まずは和食。
秋のキノコとザクロの白和え。
ねっとりとしていて、口の中で存在感を発揮する。
コクのある甘さが美味しい。
中華から2品。
チャーシュークラゲ。
香ばしく焼けたチャーシューと、コリコリしたクラゲの組み合わせは鉄板の美味しさだ。
中華のもう一品は蒸し鶏。
プリッと蒸し上げられている。
洋食からは、フォアグラのムース、黒トリュフ添え。
見た目も美しい。
大きめのトリュフが乗っているが、トリュフは香りを楽しむものなのだと、妙に納得した。
次は中華のスープ。
フカヒレの元気の出るスープと名付けられた一品。
オープンキッチンではフカヒレの説明が行われる。
続いてオープンキッチンにて、、料理の仕上げが行われる。
15年ものの紹興酒がたっぷりと入る。
スープには、フカヒレの他に蝶鮫の唇や、焼売のような大きさのワンタンも入る具沢山ぶりだ。
鼻に抜ける芳香がかすかに紹興酒で、後味がいい。
日本酒と合う味。
体が温まる。
次は和食から、鯛の昆布締め。
こちらもまずは昆布の説明から始まる。
昆布は日本酒で戻すと香りがふくよかになるらしい。
へぎ切りで切られて重ね盛り。
添えられたのは、菊の花と山葵。
醤油は3種類出てきた。
左から菊乃井の割り醤油、刺身醤油(卓上醤油)、宮内庁御用達の御用蔵醤油だそうだ。
メインの魚料理は、洋食。
京野菜と伊勢海老のビスク風だ。
器の底には豆腐が固められており、そこに黄身を絡めた海老が乗っている。
海老の香りが卵に閉じ込められて、味わい深い。
蕪も青菜も甘い。
ビスクはクリームの代わりに味噌を使用し、軽く仕立てられてる。
メインの肉料理も、洋食。
ヒレステーキ、トリュフソース。5種の京野菜添え。
肉が焼かれる様子が、場内のモニターで確認できる。
柔らかく焼き上げられたお肉を堪能する。
5種の京野菜は、海老芋、堀川ゴボウ、九条ネギ、壬生菜、京人参だ。
お肉の上にはエシャロットとクコの実が添えられている。
トリュフソースの香りが濃厚で、お皿が出て来る前からトリュフの香りが鼻をくすぐっていた。
締めは、和食。
うなぎの飯蒸しと赤だしだ。
京都の餅米に鰻とタレを混ぜ混んでいる。山椒もたっぷり入る。
そこに更に隅で香ばしく焼かれたうなぎを乗せる。
黄身が入って黄色くなっているトロロが添えられた。
赤だしはほっとする味。
奈良漬けと柴漬け。
締めの後にデザートは不思議な感覚だが、デザートもある。
洋食と中華から一品ずつ、チョコレートムースとマンゴープリンだ。
ヴァローナチョコがたっぷり使われたムースはかなり濃厚で、ムースだが形容詞は「重い」だ。
チョコレート好きにはたまらない、食べ応えがある一品。
マンゴープリンは酸味と甘味が濃厚であるが、下にある杏仁豆腐がさっばりとしていて口直しの役目も果たしている。
番茶とコーヒーが出て、この日のライブは終了。
奥の厨房のシェフも全員出てきてご挨拶。
そして、帰りにはお土産の用意まで!
感想
楽しかったし、美味しかった!
お店の方も皆親切で、心配りが行き届いていた。
説明を聞きながら料理を食べるスタイルも楽しかったし、実際美味しかった。
和洋中の折衷コースだが、違和感なく繋がっていた。
ところどころキッコーマン商品が主張されるのはしょうがないだろう。
コース料理が12000円というのは、巨匠3人の料理と考えるとコストパフォーマンスがいい。
この料金でできるのは、宣伝費が含まれていると考えてもいいだろう。
一つお願いするとしたら、食後の飲み物にカフェインではない飲み物も欲しかった。
ティーバッグでいいので、ハーブティーの用意があったら嬉しいな。
お店情報
キッコーマン ライブキッチン東京
東京都千代田区有楽町2-2-3 ヒューリックスクエア東京B1F
03-6866-0400
営業時間:18:30~22:30(20:30L.O.)(料理は19時からスタートのコースのみ)
定休日:日曜日
※完全予約制です。予約は公式サイトか食べログで受付。
公式サイトから予約する
他の情報を見る場合はこちら。
ぐるなびで詳細な情報を見る
[box class=”box28″ title=”同じ地域の他のお店”]
銀座の他のお店の情報はこちら
[/box]