「着想」の特徴は?活かし方は?英語名は?【ストレングスファインダー】
ストレングスファインダーの「着想」という資質。
戦略的思考力の資質の1つです。
ストレングスファインダーの「着想」にはどういう特徴があるのかを見ていきましょう。
※注:
ここでの説明は、資質が単体のときの性質の一例です。
実際は、資質の現れ方は一人一人違うので、参考程度に見てください。
他の資質との組み合わせや資質が存在するポジションによって、発現の仕方は変わるのです。
「着想」の英語名
ストレングスファインダーはアメリカで生まれたテストです。
なので、まず、アメリカでは「着想」がどう表されているかを見てみます。
ストレングスファインダーの「着想」はアメリカ版では「Ideation」。
アイディエーションとは、アイデアを生み出すプロセスを指します。
最初から答えにたどり着くのではなく、様々な発想を生み出して答えを出します。
ストレングスファインダーの「着想」とは、新しいアイデアを生み出しながら、何かを生み出していく資質なのです。
「着想」の特徴
「着想」は、新しいアイデアを考えることが好きな資質です。
力を発揮するときと、暴走して困ったことになるときを見てみます。
力を発揮するとき
着想は、たくさんのアイデアが浮かんでくる資質です。
ブレインストーミングのように自由に発想を発言できる場所を楽しみます。
着想さんは新しいアイデアがどんどん湧いてきますが、何もないところから突然浮かび上がってくるというよりは、既にあるものを斬新な視点で切り取ったり、一見無関係なものを組み合わせたりすることでアイデアを生み出します。
着想さんは、「当たり前」では面白くありません。
よくある日常を他の人とは違う視点で切り取ることで斬新なものにしたいのです。
古い例で恐縮ですが、「伝染るんです。」という漫画があります。
この漫画は、誰もが知っているNHK教育のテレビ番組と誰もが知っているヤクザを組み合わせたり、誰もがうんざりする通勤電車と誰もが見たことのあるこけしを組み合わせたりすることで、新しい笑いを生み出しました。
吉田戦車さんのストレングスファインダーの結果を知らないので勝手なことを言っていますが、このように誰もが知っているけれど全然別次元にあるものを組み合わせて新しいものを生み出すことが、着想さんは得意です。
着想さんはどんどんと新しいことを思いつくので、飽きっぽい人が多いです。
飽きて、違う新しいことに目が行きます。
そうやって得た新しい情報がまた次のアイデアを生み出します。
「着想」の役割は、日常を違った視点で切り取り、新しい発想をもたらすことです。
これが「着想」の本質であり、「戦略的思考力の資質」である理由です。
暴走すると…
一方、「着想」が暴走すると、どうなるでしょうか。
着想単体だとアイデアを生み出しますが、それを実行するかどうかは他の資質に掛かっています。
そんな着想さんが、他の人が驚くような新しいアイデアをポンポン生み出すと、他の人から見たら非現実的すぎてついていけなくなります。
暴走を抑えるコツは次の「活かし方」を参考にしてください。
「着想」の活かし方
「着想」は新しいアイデアを考えることが好きな資質ですが、暴走すると、非現実的なことを言いまくっているような印象を与えてしまいます。
「着想」の暴走を抑え、プラスの方向に進むには、特徴をよく知ることが大切です。
自分が「着想」を持っている場合
「着想」は、誰でも知っている世の中の事柄を、革新的な視点でひっくり返す資質です。
着想さんは、広げることが得意です。
一つのものをあらゆる角度から見たり、全く無関係に思えるものを繋げたりして、どんどんと広げていきます。
落とし所を考えずに、広げるだけ広げることを楽しく感じます。
なので、結論ありきの会議よりも、ブレインストーミングの場の方がイキイキとします。
着想さんは飽きっぽい人が多いですが、問題ありません。
無関係なものを繋ぐことで新たなアイデアが思い浮かぶので、脳内にいろいろな情報がある方が、より斬新なアイデアが思い浮かぶのです。
着想は深めるのではなく広げる資質なので、次々と目移りすることで世界を広げていくのです。
また、他の人の発言がきっかけとなって、更に新しい視点を得たりもします。
アイデアに行き詰まったときは、他の人と話をすることが突破口となることがあります。
誰かと話せる状況にないときは、無関係そうな本を読んだり、映画を見たりすることでも、アイデアが浮かんできます。
着想さんは、アイデアがポンポン出てきますが、アイデアを出して滿足する一面もあります。
自分が実行系の資質を持っていない場合は、アイデアを形にする人と組むことで、実現に向かって動き出すことができます。
一見、実現不可能なアイデアでも、アイデアを形にすることが得意な人と話をすると実現させるためのアイデアが湧いてきます。
そうすることで、夢物語で終わらせるのではなく、実現させることができます。
身近な人が「着想」を持っている場合
着想を持つ人は、自由に発想を広げていくことを望みます。
アイデアを否定されることなく、型にはまることを矯正されることもない環境で、特に力を発揮します。
まずは広げるだけ広げて、その次のことは広げきった後に検討することにすると、着想さんの強みが最大限に活かされます。
着想さんは新しいことにどんどん興味を持ちますが、その好奇心が次のアイデアを生み出します。
無理に一つのことに集中するよりも、自由に好奇心を伸ばすことで、アイデアの幅が広がります。
着想さんのアイデアが他の人の脳を刺激して活性化するので、雑談をしているように見えても、他の人の役に立っていることがあります。
行き詰まったときに、着想さんのアイデアで突破口が開かれるのです。
「着想」について、まとめ
「着想」は、よくある日常を他の人とは違う視点で切り取ることで斬新なものを生み出す資質です。
その視点の斬新さで、皆を驚かせることが好きな資質なのです。
※このブログにおけるクリフトンストレングス(ストレングスファインダー®)に関する解説は、しずかみちこ独自のものです。
Gallup認定ストレングスコーチとしての知識をベースにしていますが、個別セッションにて多くの方の資質にじっくり向き合った経験と、カウンセラーとして得た心の知識を組み合わせ、より理解しやすいように踏み込んだ解説をしています。
Gallup社の承認を受けたものではない点、ご了承ください。
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