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仕事ができる人は知っている!「強みを構成する3つの要素」


強みは何かと聞かれたら

自分の強みを聞かれたとき、「協調性がありチームワークを大切にします」といった性格的な話をしたり、「営業が得意です」といった仕事の内容を答えたりしがちだ。

しかし、これだけでは強みの把握としては弱い。

強みを構成する3つの要素を把握しておかないと、自分では強みと思っていたことが、実は勘違いだったということにもなりかねない。

強みの勘違いによる悲劇

自分の強みを勘違いすると、例えばこういう悲劇が起きたりもする。

自動車販売:Aさん

自動車販売の仕事をしているAさんがいる。

Aさんは、とある車の販売店のトップ営業マンだった。
車を見に来た若い夫婦の日常生活の様子をじっくりと聞き、どんな車が必要なのかをヒアリングする。
料金の支払いの相談にもじっくり乗り、生活に無理のない支払い方法を一緒に考えたりもする。
その丁寧な接客が評判を呼び、「Aさんから車を買いたい!」と指名を受けることさえあった。

Aさんは、自分の強みは自動車販売だと思っていた。
その力を違う環境でも試してみたくなり、転職をした。
転職先は、輸入高級車専門の販売店だった。

ところが、Aさんはこの店では全然車を売ることができなかった。

車を売るのは得意なはずなのに、どうしてなんだろう?

理由は、Aさんが自分の強みを勘違いしていたからである。

機械修理工:Bさん

とある機械の修理の技術を持つBさんがいる。
朝から晩まで黙々と修理をすることが楽しくてたまらない。

そんなBさんの評判を聞いた違う会社が、Bさんに声を掛けた。
今よりも条件がいいその話にBさんは乗ることにした。

Bさんは転職したが、あんなに大好きだった機械の修理が今では辛くてたまらない。
お客様から故障の連絡が入ると憂鬱になってしまう。

Bさんが機械修理を楽しめなくなった理由も、自分の強みをよく知らずに、同じ機械の修理ができればいいと転職したからである。

強みを構成する3つの要素

AさんやBさんのような悲劇を産まないためにも、自分の強みをきちんと把握する必要がある。
そのために、まず、強みを構成する3つの要素を知ることが大切だ。

※強みを構成する3つの要素
・モチベーション
・環境
・アウトプット

モチベーション

モチベーションは、自分のやる気のスイッチの在り処を示すものである。

例:
・〇〇のために
・新しいものを作る
・今あるものをもっと良くする
・問題を解決する
・報酬額

例えば、「困っている人のために」であれば、やる気になる人もいるだろう。
「もっと飛躍しようとしている人のために」やる気になる人もいれば、「自分がスキルをつけるために」頑張る人もいる。

まだこの世にないものを作りたい人もいれば、古いものを大切にしたい人もいる。

問題を解決したい人もいれば、問題を提起して人々に考えるきっかけを生み出したい人もいる。

自分がやる気になるのはどういう時かを表すのが、モチベーションだ。

環境

これは、自分が伸び伸びと力を発揮できる環境を表す。

例:
・一人で黙々
・みんなで一緒に
・じっくり時間を掛ける
・スピード重視
・ルーチンをしっかり回す
・激しい変化に対応する

同じ作業をするにも、静かな環境のほうが集中できる人と、ある程度ざわめきがある方が集中できる人がいる。
何かを考えるときも、机に向かって集中して考えたい人と、外を歩きながら、もしくは人と話しながら考えたい人がいる。

同じことをするにも、環境によって力をどれだけ発揮できるかが変わってくるのだ。
どういう環境が一番力を発揮できるのかを知っておくと、パフォーマンスが高い環境を選ぶことができるようになる。

アウトプット

アウトプットは、最終的な行為を指す。

「営業が得意です」「キャッチコピーを作るのが上手です」「アプリ作れます」といったものが、それにあたる。

ここが一番自覚しやすい部分であり、また人からも評価されることが多い部分である。

3つの構成要素の具体例

言葉だけの説明ではイメージしにくいと思うので、先程のAさんとBさんの強みについて見てみよう。

Aさん

Aさんはとある車の販売店のトップ営業マンだった。
その店は郊外の新興住宅街に近いところにあったため、家族連れがメインの顧客だった。

どんな生活スタイルなのかをヒアリングし、子供の成長も考えて、長い期間乗れる車を提案することに喜びを感じていた。
車を購入することで生活が圧迫されたら本末転倒なので、自動車ローンの相談も慎重にのった。

Aさんは、生活必需品としての車を提案することが得意だったのだ。
 

ところが、Aさんは、「相手にあった車を勧める」ことが自分の強みと考えて転職をした。

輸入高級車販売店に来るお客様は、車を生活必需品ではなく、趣味として見ている人が多かった。
そういう人は、生活スタイルに合わなくても自分が気に入った車を欲しいと願うし、生活が苦しくても思い切って購入する。
Aさんはこういう人たちに、どういう車を勧めればいいのかが分からなかったのだ。
 

Aさんのモチベーションは、生活に合った商品を売ること。
環境は、お客様の話をじっくりと聞く時間が取れること。
アウトプットは、お客様の生活スタイルに合う商品を見つけ出し、勧めること。

Aさんは自分のモチベーションとは違う企業に転職してしまったのだ。

もしかしたらAさんは、高級車よりも、高級な家具の方が売る方が得意かもしれない。

Bさん

Bさんは、とある機械の修理の技術を持っていた。
高いスキルを持ち、一目置かれていた。

Bさんが最初にいた会社では、修理依頼の顧客の対応は別の部署が対応してくれていた。
Bさんは、指定された日時に指定された場所に行き、黙々と修理をすればよかった。

しかし、転職先の会社では、顧客との日程調整もBさんの仕事となった。
自分の担当エリアの顧客から修理依頼の申込みが入ったら、電話をし、日程を調整する。

日程調整の電話であるが、なかなかすんなりと日程調整には入れなかった。
あるお客様は壊れたことへの怒りをぶつけてきた。
あるお客様は深夜と早朝しか対応できないと無理を言う。
Bさんはすっかり疲れてしまった。

Bさんのモチベーションは壊れたものを直すこと。
環境は、一人で黙々と作業に集中できること。
アウトプットは、その機械の修理。

Bさんは、環境が合わない会社に転職してしまったのだ。

お客様と直接対応することがなくなれば、ストレスも減るだろう。

自分の強みの三要素

自分の強みを考えるときも、この3つの要素を合わせて考えることが大切だ。

一人で考える場合は、アウトプット→状況→モチベーションの順に考えると、分かりやすい。

1.得意なアウトプットを考える

自分の得意なアウトプットをまず思い浮かべる。
これは人から教えてもらうこともあるし、自分がやっていて楽しいもののこともある。

そして、そのアウトプットがうまくいった成功体験を思い出す。

2.その成功体験がどういう状況で行われたかを考える

成功体験を思い出したら、そのときの環境を考える。

一人で頑張ったのか、チームだったのか。
時間を掛ける余裕があったのか、突発的な対応だったのか。

そのときのシチュエーションを思い出し、どんな状況だったのか書き出す。

3.同じような状況での成功体験を考える

状況が分かったら、似たような状況で結果を残したことがないかを思い出す。

多少の違いがあったとしても、他にも似たような状況で結果を残していたら、それが自分の強みを構成する状況である。

4.自分のモチベーションを思い返す

そして、その成功体験のモチベーションは何だったのかを考える。

そのとき、何を成し遂げたくて、その行動をとったのだろうか。

思い浮かんだら、同じ理由で行動したことがないかを考える。
その理由が自分の行動のきっかけになることが何度もあるならば、それが自分の強みを構成するモチベーションだ。

強みの3つの構成要素を知ることで

強みの3つの構成要素を言語化できると、自分でその状況を求めて動くことができるようになる。
人に伝えることで、自分に合う仕事を紹介してもらえるようにもなる。

自分が力を発揮できる場所を選べるようになると、いつでも力を発揮できる人材になれる。

「仕事ができる人」「常に力を発揮できる人」とは、自分の得意な領域で仕事をしている人のことなのである。

 
※このブログにおけるクリフトンストレングス(ストレングスファインダー®)に関する解説は、しずかみちこ独自のものです。
Gallup認定ストレングスコーチとしての知識をベースにしていますが、個別セッションにて300人以上の方の資質にじっくり向き合った経験と、カウンセラーとして得た心の知識を組み合わせ、より理解しやすいように踏み込んだ解説をしています。
Gallup社の承認を受けたものではない点、ご了承ください。

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