苦手なサウナを克服するためにやったことと、感じた効果
私は年始に目標を立てることも無ければ、やりたいことリストを作るといったこともしないが、2021年の年始には年内にサウナを体験しようというちょっとした決意をした。
サウナの良さとして、「ととのう」をあげる人が多い。
心身ともにリラックスしたら、確かに生活の質も改善しそうだ。
そう期待してサウナを体験した結果、私が感じたのは、ほんの少しだけ仕事が早くなるというサウナとは全く無関係な効果だった。
サウナへの思いの変化
これまでももちろんサウナの存在は知っていたし、何度か試みたこともあったが、全然楽しめていなかった。
今なら何も知らないままサウナに飛び込んでいたのが敗因と分かるが、当時は私とサウナの相性が悪いのだと、関係改善を諦めていた。
以前の思い
前は、とにかくサウナが苦手だった。
まずは、熱い。
チリチリと肌が焼ける感覚がある。
この痛みに耐えるのがサウナ道を極めるということなのか、どうなのか。
考えても答えが出ない。
サウナの中にいても、暇だ。
サウナ室の中にテレビが有るところもあるが、大抵情報番組かバラエティー番組をやっている。
興味がないので、暇な気持ちが倍増してしまう。
ぼんやりと考えごとをしようと思っても、暑さに気が取られて余計な方向に思考が行ってしまう。
どれだけサウナにいればいいのかも分からない。
滝のように汗を書いている人もいるが、私はそこまで激しく汗が出ない。
長時間いれば汗がでるのかもしれないが、その前に息苦しくなってしまう。
そして水風呂!
水風呂は、心臓麻痺を起こしそうで入るのが怖いのだ。
膝下までなら水に付けられるが、そこからは、どうしようかな、入ろうかな、入ったほうがいいのかな、でもやだな、と考えて数分が経過し、結局そこで挫折する。
私にとってサウナとは、熱による痛みや、冷たさによる恐怖に耐えながら、ぶつぶつと考えてもしょうがないことを考え続ける時間だった。
これではサウナを好きになれるわけがない。
サウナとの関係改善のための取り組み
前述の通り、サウナは長いこと苦手だったのだが、身の回りにサウナの愛好家が増えてくると興味が湧いてきた。
サウナの良さを口々に聞かせてくれる。
そしてサウナを扱ったYoutube動画を見て、サウナは苦行ではないと理解した。
何ごとも思考して納得しないと進めないタイプの私は、本を読み、ネット記事を見て、作戦を立ててサウナに臨んだ。(ストレングスファインダー、収集心1位&戦略性3位)
まず、痛みを我慢する必要はない。
タオルなどを肩にかけて過ごす。痛みが無くなるだけで、格段に居心地が良くなる。
サウナから出る基準は、時間でも汗の量でもなく、脈拍だ。
読んだ本には、通常の脈拍の2倍くらいが目安とあった。
※読んだ本はこちら↓
通常の脈拍数が1分間に60くらいの私は、120/分になったらサウナを出る。
感覚を頼りにするよりも、脈拍数という指標があったほうが私は理解しやすい。
一度、脈拍が120/分の状態を覚えたら、その後は体調のせいか脈拍が1分に120までいかなくても、体の感覚で出るタイミングを掴めるようになり、安心してサウナに入れるようになった。
水風呂は、何も考えずに、とりあえず浸かってしまう。
胸の前に腕を組み、心臓部分を守りながら、肩まで浸かる。
このとき、脳が水風呂に浸かろうとしていることに気がつくと恐怖で足がすくむので、知らんぷりをしながら入る。
思考を強制的に止め、足を惰性で動かし、気がついたら水風呂の中にいるように自分をコントロールするのだ。
そして脈が落ち着いてきたら、水風呂から出て、室温でしばしぼんやりとする。
サウナ室内の暇さだけは解決していないが、それ以外の問題が解決し、充分サウナの快適さを感じられるようになった。
サウナの予想外の効果
思考を止め、何も考えずに、水風呂に入ることを繰り返しているうちに、これが仕事にも役に立つことに気がついた。
私は、何かにつれて、勢いで物事をすすめることが苦手だ。
いちいち考えて考えて、考えすぎて疲れて、取りかかれずに終わる。
慎重に物事を進めなければいけない局面ならそれもいいかもしれないが、どうでもいい場面でも考えすぎてしまう。
例えば、友人から届いたメッセージに返信するときも、送信ボタンを押す前に、いろいろと考えてしまう。
それが、どうでもいい内容であってもだ。
「天気予報は雨だねー、降ってきたらスーパー行くのしんどいから、早めに行っておかなくちゃ」レベルの、本当にどうでもいいことであっても、送信ボタンを押すことを躊躇って、何度も読み返してしまう。
こんなことで躊躇うのだから、仕事の話になるともうどうしようもない。
長文のメールを書いた日には、30分くらい送信ボタンが押せないこともざらにある。
でも、これが、サウナの水風呂で改善されたのだ。
水風呂と同じように、思考を止めて「えいや!」と送信ボタンを押すことができるようになった。
他にも、始めようかと思いながら躊躇っていることに対しても、思考を止めて、まずは始めてしまう。
気付いたときには始まっているので、途中で止めるのも面倒になり、そのまま取り組めてしまう。
サウナのおかげで思考を止めて体だけを動かす技術を身につけて、他で応用できるようになったのだ。
人によって、サウナの効用はいろいろあるだろう。体調が良くなるとか、ストレス発散になるとか、美容にいいとか、寝付きが良くなるとか、いろいろ聞いたことがある。
正直なところ、私はまだこれらの効果を感じたことはない。
年に数回、単発でサウナに入ってみているだけなので、効果を感じるほどサウナを利用できていないのだろう。
今の時点での私にとってのサウナの効果は、仕事への取り掛かりが早くなることだった。
まさかの効能だったが、このスキルは、とても役に立っている。
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