MENU
しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
ストレングスファインダーの個別セッション詳しくはこちら

蹴落とすのではなく、高め合う時代へ

第5回のWBCが終わった。
日本の14年ぶりの優勝という結果だけではなく、初の日系人侍ヌートバーの活躍や野球マイナー国のチェコの奮闘など、多くのドラマを生んだ試合だった。

日本12球団とメジャー4球団から集まった選手たちは、事前に宮崎県で行われたキャンプのときから仲が良く、笑顔の写真が多く報道された。
笑顔と笑顔から生まれた今回のWBCの雰囲気から、時代の変化を感じた。

目次

かつてのプロ野球

笑顔で野球をする現在の光景は、昭和のプロ野球の大御所には信じられない光景らしい。

実際に私が子供の頃は、違う球団の選手同士が笑顔で仲良く話す様子を見る機会はあまりなかった。
オールスターであっても、同じ球団の選手同士で固まって座っていた印象がある。
同じ球団の選手であっても、同じポジションのライバルとは口を聞かなかったという話もよく聞。

他球団であろうと同じ球団であろうと、上達のコツをライバル選手に話すなんて、ありえないことなのだそうだ。
そして、他球団の選手は敵だから、仲良くなると戦う気持ちが薄れて甘えが出るという意見もある。

実は野球規則3.09に試合中や試合前後に「相手チームの選手との私語談笑を禁止する」という規則があり、10年ほど前にこの規則をきちんと守るようにと通達が出されたこともある。
この通達はすぐに形骸化したが、選手が球団の垣根を超えて仲良くなることについて、今も昭和の大御所たちの中には苦言を呈する人がいる。

今のプロ野球

今の選手たちは、上達のコツをお互いにシェアする。

球団の垣根を超えて交友関係があるのは当然で、複数チームのメンバーが集まってオフシーズンに自主トレをする。
他球団の憧れの選手に対して連絡を取り、一緒のトレーニングをお願いすることもよく行われる。

シーズン中であっても、お互いの技術を学び合う。
オールスターといった複数球団の選手が同じチームで戦う試合のベンチを見ると、各球団のトップスターたちが打撃理論を語り合ったり、変化球の握りを教え合ったりする場面を見ることができる。

2020年の柳田悠岐(ソフトバンク)には驚かされた。
オリックスの吉田正尚とソフトバンクの柳田悠岐が首位打者争いをしていたのだが、秋口に吉田正尚が調子を崩したときに、なんと柳田悠岐が吉田正尚に電話をして、アドバイスをしたらしいのだ。
ソフトバンクがぶっちぎりの首位、オリックスがダントツの最下位だったからできたことかもしれないが、さすがに吉田正尚も驚いたと言っていた。

柳田悠岐は、ライバルがいいプレーをするのを見て、自分に火がつくタイプなのだろう。
この頃、ソフトバンク戦で難しいボールをヒットにした吉田正尚に、ベンチの中から拍手を送る柳田悠岐の姿も目撃されている。(吉田正尚は困惑していた)
そして、この年の首位打者は吉田正尚が獲得したが、最多安打は柳田悠岐が獲得した。

※下記画像の1分26秒で、拍手を送る柳田悠岐と困惑で笑ってしまう吉田正尚が見られる

高め合い、上達する

柳田悠岐は特殊ケースとしても、今のプロ野球選手は、情報を自分だけのものにしてライバルを蹴落とすのではなく、お互いにシェアをして技術を磨き合って野球界全体のレベルを高めようとしている。
レベルの高い場所に身を置き、その中で更に上を目指すのが、今のプロ野球選手なのだ。

今回のWBCでは、日本に限らず笑顔のチームが多く見られた。
あんなに楽しそうに野球をしていたチェコの選手たちは、自分たちの経験を独り占めせずシェアするだろう。
代表チームに参加できなかった他のチェコの選手たちは、3年後は自分があそこに行きたいと思うだろう。
その気持ちはチェコの野球のレベルアップに繋がるに違いない。

他チームの選手と仲良くなると、戦えないのだろうか?
馴れ合いになって、真剣勝負が生まれないのだろうか?

この問の答えは、WBCの決勝戦を見た人なら知っているだろう。
チームメイトで仲の良い大谷翔平とトラウトの打席に馴れ合いがあったか?
トラウトの豪快なスイングには戦う気持ちが込められていた。
そして、三振をとった後の大谷の叫びに、真剣勝負を感じない人がいるのだろうか?


人を蹴落とそうとするとき、視線は下に行く。
お互いを高め合おうとするとき、視線は上を向く。

人間は視線の向いている方向に進んでいくという。
お互いをリスペクトし合う選手達が、どんどんと能力を高めている今。
この先にあるものを、もっともっと見ていたい。

唯一の現地観戦試合、オーストラリアvsチェコ共和国

お知らせ

書き手であるしずかみちこのサービスです。

自分を知り、成果を出すための個別セッション

しずかみちこがあなたの強みを分析します。
自分の強みを知ることで、自分の価値観を知り、自分が最大限に力を発揮できる環境を知ることで、最大限の成果を出せるようになる個別セッションです。

ストレングスファインダーを学ぶ講座

ストレングスファインダーを学ぶ講座、2022年4月下旬開講分、募集中です!

note

ストレングスファインダーを具体的に活かすnoteを販売中です。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次