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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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子育てに正解はないと言われるけれど、子どもに悪い影響を与えるのが心配な時はどうすればいい?

子育てにまつわるあれこれ

「親の育て方が子供の人格に影響を与える」と言う人がいる。
育て方以前に、「両親が揃っていないと子供は不幸だ」や「一人っ子は不幸だ」など、家族構成だけで子供が不幸だと決めつける人もいる。
こういうことを言われ続けた友人は、「子育てが怖い」と言った。
「子育てって何をすれば正解なの?子育てに正解はないというけれど、何かしようとすると、間違ってると言われる!」
「何をしても子供に影響が出ると思うと、怖くて何もできない!」

もともとこういう話になったきっかけは、このブログでも度々書いている「ビリーフ」と呼ばれる「思い込み」の話だった。
ビリーフとは、例えば「私は信じた人に裏切られる」や「どうせ何をやっても失敗する」といった根拠のない思い込みのことで、生きづらさを感じる原因になっているものである。
このビリーフは、両親から受けた影響により生じることが多いと言われている。

友人に「ビリーフを子供に植えつけない子育てはどうすればいいのか」と聞かれ、話を聞いてみると、冒頭のようなことを親戚からあれこれ言われ、子育てに対して迷いまくり、調べれば調べるほど気が滅入ってきたのだと話してくれた。

目次

影響は受け取る側次第

さて、子供への悪影響はどういうときに生まれるのだろうか。

例えば「両親が揃っていないと子供は不幸だ」を例にとる。
実際、私の知り合いにも、両親が離婚するまでの泥沼を見たせいで、「家族を作るのが怖い」と独身を貫く人がいる。
婚外子として生まれたせいで、常に引け目を感じ、何事にも積極的になれない人もいる。
確かに、家族構成や両親の育て方が、子供の人格にマイナスの影響を与える場合があるのかもしれない。

しかし、こういう人もいる。
「両親が素敵で理想的な夫婦だから」という理由で結婚を怖がる人がいる。
喧嘩をすることなく、いつも自然に寄り添っている、あんな素敵な夫婦に自分はなれない、と言うのだ。
他人が一緒に暮らす以上、意見がぶつかることはある。
その夫婦のいざこざを子供に見せないようにした結果、子供は意見の調整をしなくても寄り添える人を探し求め、結婚は無理と思うようになったのだ。

また、「両親が愛情を注いで大切に育ててくれたから、申し訳なくて自分のやりたいことができない」という人もいる。
両親が揃って自分を大切にしてくれていることが分かるからこそ、両親が用意してくれた道から外れることに罪悪感があるようなのだ。

こういう例から分かる通り、どんな家族構成や育て方をしても、子供はマイナスの影響を受ける可能性がある。

ビリーフだってそうだ。
こういう育ち方をすると、こういうビリーフが生まれます、という方程式があるわけではない。
ビリーフは、子供が、自分自身を生きのびさせる知恵として、自ら生み出すものである。
なので、多少の傾向はあれど、どういうビリーフを持つかは人それぞれであるし、ビリーフを持たない人間はいない。

子育てで親ができること

人は周囲のあらゆるものから影響を受ける生き物だ。

古い話になるが、任侠映画全盛期だった頃は、映画館を出る人が皆主人公のヤクザになりきって、肩で風を切った歩き方をすると言われていた。
90分間映画を見ただけでもそうなるのだから、生まれた時からずっと近くにいる家族の影響を受けないわけがない。

それならば、いい影響を与えたいと願うだろうが、先にあげた例でも分かる通り、受けた影響をいい影響とするか悪い影響とするかは、受け取る側次第だ。
こちらでコントロールできることではない。

子育てに正解はない、というのは、こういうことである。
同じことをやっても、子供によって受け取り方が全然違う。
親が同じでも、兄と弟では受け取り方は違う。
同じ子供でも、5歳のときと7歳の時では違う。
全ての子供にいつでもどこでも通じる正解はないのだ。

親にできること

それならば親はどうすればいいのだろう。

例えば、ビリーフを植えつけない子育ては不可能だ。
しかし、子供に、ビリーフが誰の中にも存在することを教えることはできる。
子供が独立する時に、これからは自分でビリーフを探して、生きていく邪魔をするビリーフがあれば脱ぎ捨てるよう伝えればいいのだ。

例えば、どんな家庭環境でも、子供には何らかの影響を与える。
しかし、それで嫌な思いをしたり、足かせになると感じたことがあっても、そこから離れて幸せになっていいと伝えることはできる。
どんな環境にも、人が幸せになることを、阻害させる権利はない。
自らの幸せを阻む環境からは、離れて構わないのだ。

今までいろんな人に話を聞いたが、どんな家庭環境で育っても、多かれ少なかれ、親との関係に何らかの問題を抱えている。
問題の起きない子育てをすることは不可能なようだ。
ただ、問題を解決できる人と、できない人がいるだけである。
 

親のあり方

どんな環境でどんな育て方をしても、親子の間には何らかの問題が生じる。
子供のために親が自分を抑えて我慢したのに、結局子供にはいい影響とならなかったら、誰にとっても虚しい結末だ。

それならば、せめて親は、自分自身に誇りが持てる生き方をしよう。
親にできることは、生きる姿勢を見せることなのだ。

周囲からのありがたいご忠告(言っている方は善意なのだろうが)に悩んだり迷ったりしても、最後は、自分の価値観をベースにして、自分で考え、自分で決断する。そして動く。
例えそれでうまくいかず、誰かとぶつかったとしても、大いに迷い、反省すべきところがあれば反省し、疲れた時は休みながら、ただ自分の価値観に誠実に生きていく。

気をつけるのは、子供が独立する時期になったら、自分の価値観を押し付けるのを止め、子供が親と違う価値観を持っても問題ないことを伝えることだ。
親の価値観の好きなところは取り入れ、違和感があるところは自分なりの価値観に置き換えて貰えばいい。
子供が自分の価値観を見つけ、自分で考えて決断し、自ら動くことができたなら、どんな問題をも解決する力を手に入れたことになる。

親から子どもへの最高のギフト

どんなに頑張っても、子供を傷つけたり、辛い思いをさせたりすることは必ず起きる。
それを恐れて何も出来なくなってしまうよりは、もう諦めて、最後の最後に、子供が問題を解決する力を持って自立することができればいいと割り切ったほうがいい。
子供に自ら生きる力を与えることが、親が子供にプレゼントできる最高のギフトなのである。

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