『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』3つ目の教え~人間の持つ周波数
旺季志ずかさんの『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』
この本を読んだら、頭ではどうにも理解できない文章の意味が、自然と心の中に湧き上がってくるという不思議な経験をした。
本の中から心に留まった一文と、そこから湧き上がってきた言葉を書き記していく。
3つ目の教え〜周波数
大勢の敵を目の前にして逃げるキラとリクに、老師は「この世にあらわれる全ての現実は、おまはんらの心のあらわれ」と告げる。
老師が何を言っているのか全くピンと来ていない二人に、この世のあらゆるものは固有の素粒子の振動(周波数)を持っていること、もちろん人間も例外ではないことを教えた際の言葉である。
共振・共鳴
オーラの色がどうとか、かめはめ波が実際にあるかとか、スピリチュアルなことは分からない。
しかし素粒子が全ての物質を構成していることは物理学で研究されており、、その素粒子は常に振動・運動していることが分かっている。
つまり有機物も無機物も何らかの波動を発している。
ある物体に衝撃を与えると同じ振動数(周波数)で振動を続ける。
この振動数を固有振動数という。
そして、個々の物体が持つ固有振動数と同じ振動数の揺れを外から加えると物体が振動を始める現象を共振という。
テーブルの上に、100Hz の固有振動数を持つ物体Aと、110Hz の固有振動数を持つ物体Bと、120Hz の固有振動数を持つ物体Cを置き、テーブルの足に 110Hz の振動を与えると、物体Bだけが振動を始める。
いくら振動を与えても、違う振動数(周波数)を持つものは反応しないのだ。
(この「わかりやすい高校物理の部屋」というサイトが分かりやすいので参考にしました)
人間の周波数
それでは、人間の周波数とは何だろうか。
人間と固体との違い
人間の場合は固体とは違い、たくさんの固有振動数を体内に同居させている。
その振動は感情と紐付いている。
相手に対し自分のほうが上だと誇示したがる人と話しているうちに、ついつい自分も負けじと張り合ってしまったという経験はないだろうか?
自分の周波数が相手の周波数に共振したために、自分の中に眠る感情が引っ張りだされて起きた現象である。
逆に、ネガティブなことばかり言う人と話をしていて、うんざりとした経験がある人もいるだろう。
自分とは合わない周波数を浴び続けていると、ぐったりと疲れてしまうのだ。
共振は、同じ周波数を持っている時にだけ反応する、というのが大切なポイントである。
人間の特徴
複数持つ固有振動数から、どれをメインにするかを決められるのが人間の特徴だ。
自分が「こうなりたい」と思う人のそばで、その人の周波数を浴びていれば、共振して自分もその人に近づいていく。
憧れの人の側に行くと、まだ自分の中のその周波数が育ちきってない場合は疲労を感じるだろうが、それは心地よい疲労感である。
しかし、その人と一緒にいることでぐったりと疲れるのであれば、自分が本当に「こうなりたい」と思っているか自問してみるといいだろう。
頭で「こうなったら周囲の評判が良いだろう」などと考えているだけであって、本当の願いとは違う可能性がある。
どういう人間になりたいかの自問
まだ自分がどうなりたいか分からない場合も、自問してみるといい。
自問の方法は、「ワクワクすることに従う」につきる。
日常の小さなことでいい。
どの服を着て出かけようか。
今日のランチはお肉にしようかお魚にしようか。
そういう日々の決断の際、ワクワクする方を選び続ける。
そのうち自分の波動が常にワクワクしている状態になっていき、どんどんと大きいワクワクを引き寄せてくる。
人の顔色を伺う癖のある人は、自分のワクワクが特に分かりにくい。
その場合は分からなくても、とりあえず選択する。
そうして、心の動きを感じてみる。
心が喜んでいるか、引っ込んだままになっているか、様子を感じる。
何度も何度もこれを繰り返しているうちに、心が喜ぶ感覚が掴めるようになってくる。
自分がどういう状態の時にワクワクするのか、自然に分かるようになる。
こうして、自分の周波数を自分がワクワクする自分に合わせていくと、自分が「こうなりたい」と思っていた人物像に近づいていく。
これが、人が成長する、ということなのだ。
臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』シリーズ
1つ目と2つ目の教え〜繋がりと瞑想
3つ目の教え〜周波数
4つ目と5つ目の教え〜嫉妬とソウルビジネス
6つ目と7つ目の教え〜今ここにあることと許し