ストレングスファインダーで自己分析。自分の取扱説明書を作ればいつでも最高の自分になれる!
ストレングスファインダーを受けてみたけど、どう活かせばいいのだろう?と悩んではいませんか?
ストレングスファインダーは自分の強みがわかるツールなので、使いこなして初めて価値がわかります。
この記事では、ストレングスファインダーの専門家であるGallup認定ストレングスコーチがストレングスファインダーをどう活用しているかをお知らせします!
※なお、ストレングスファインダーはツールなので、人によって使い方は違います。
ここでは、私、しずかみちこが実践している使い方を紹介します。
自己分析のために知るべきこと
ストレングスファインダーを使って自己分析するためには、自分の資質がどのようなときに上手に働くかを知る必要があります。
ストレングスファインダーで順位が上にある資質でも、うまく使えるときと、使えないときがありませんか?
ストレングスファインダーの資質は単品で動くのではなく、他の資質とも影響しあって動くので、他の資質との関わり方によって使えるときと使えないときがあるのです。
この、自分が最高の成果を出せるときの強みの関連性が、「自分の取扱説明書」となります。
自分の取扱説明書を知っていると、自分の資質をうまく使えるようになるのです。
資質にはポジションごとの役割がある
個別セッションのときに、お客様が「どうしてこの資質が上位にあるのかわかりません」とお話しされることがよくあります。
「初対面の人に会うときは緊張するのに、社交性が上位に出るのって変だと思うのです」
「途中で投げ出すことがよくあるので、達成欲があるわけないと思うのですが…」
それは、資質がポジションに合わない役割を強いられているときに発生します。
ストレングスファインダーの上位資質(※)には、それぞれの役割があります。
(※上位資質:常に発動している強みとなる資質。人により6〜14個ほどある。詳細はこちらをクリック)
その役割は、例えばこういうものです。
・何かを始めるときのきっかけとなるアンテナの資質
・センターポジションにいると輝く、核になる資質
・他の資質をサポートする名脇役となる資質
各資質が自分の役割を果たしているとき、その資質のいい面が現れ、物事が順調に進みます。
逆に、各資質が自分の役割とは違うことをしているとき、その資質の働きが空回りして結果に繋がりません。
資質とポジションの関係性とは
資質のポジションは、資質ごとに決まっているのではなく、人によって全く違います。
例えば、同じ「社交性」持ちでも、社交性がアンテナの人もいればサポート役の人もいるのです。
社交性がアンテナの場合は、新しい人に出会える場に行くことで、自分の世界を広げるきっかけとなる人と繋がりを得ます。
社交性がサポート役の場合は、何か目的があるときに、目的を叶えるために新しい人に会いに行きます。
社交性がアンテナの人は、積極的に新しい人の輪に飛び込むことができます。
サポート役に使っている人は、目的なく新しい人に出会いにいくことに戸惑いを感じます。
資質のポジショニングは個人個人で違うので、もし資質の順番が同じ人がいたとしてもポジショニングは違います。
同じ強みを持つ人がいても、その個性は違うのです。
自分の取扱説明書の具体例
自己分析は、自分の取扱説明書を知ることでもあります。
具体例を見てみましょう。
私の資質を使用します。
しずかみちこの取扱説明書
私の上位資質は、1位〜8位の以下の8資質です。
収集心、最上志向、戦略性、未来志向、分析思考、運命思考、共感性、内省
そのうち、特によく使っている上位6資質のポジショニングは、下記の図になります。
解説
私の資質のポジショニングについて、解説します。
まず、アンテナ役が収集心。
収集心は役に立ちそうな物や情報を集める資質です。
私の収集心は、まず役に立ちそうな情報をがさっと一気に集めます。
次に出てくるのが分析思考。
集まった情報を分析します。
分析していると、バラバラの情報の中に関連性が見えてきて、新たな何かがひらめきます。
そこに出てくるのが、未来志向と最上志向。
ひらめいた何かに、明るい未来に繋がる可能性を感じ、その未来が最上のものと思えたとき、私のモチベーションは一気に上がります。
そして、その明るい未来に進むためにどうすればいいのかを、戦略性が考え出すのです。
なお、運命思考は、私の資質全体を温かく優しく包んでいます。
運命思考は、人間の力ではどうにもできないことがあることを教えてくれます。
分析しきれないことや、戦略が立てられないことを、運命思考は受け入れて、「それでもいい」と思わせてくれる資質です。
取扱説明書の機能例
この資質のポジショニングは、どのように機能しているのでしょうか。
新しいことを始めるとき
例えば、新しいことを始めるとき、私の資質はこのように動きます。
1.収集心
私はまず情報を集めます。
もし本であれば、その分野に関連する本を何冊も同時に読み始めます。
2.分析思考
情報が脳内に溜まると、ひらめく瞬間があります。
情報同士が結びついて、新しい展開が見えるのです。
3.未来志向+最上志向
明るい未来のビジョンが明確に書けると、とてもワクワクします。
モチベーションがどんどん上がり、やる気に満ち溢れます。
4.戦略性
そして、明るい未来のビジョンが見えたとき、自分が何をすべきかもわかるのです。
それがわかったら、あとは実行に移すだけです。
(ただ、実行力の資質がないせいか、実際に実行に移らずに、妄想だけで終わることも多いです)
個別セッションのとき
私が個別セッションを行うときも、この資質のポジショニングが活きています。
1.収集心
まず、お客さまのお話しをじっくり聞いて、情報を集めます。
2.分析思考
お話しを聞きながら、お客様の資質の動きについて分析しています。
3.未来志向+最上志向
分析していると、「資質をこういう風に使うと、お客様が明るい未来に向かっていける!」と見える瞬間があります。
4.戦略性
資質をどのように使うとスムーズに使えるのかをお伝えします。
おまけ.運命思考
運命思考は、この世は理屈だけで出来ているのではないと教えてくれる資質です。
基本的に理屈っぽい、戦略的思考力だらけの私ですが、あまり理屈に行き過ぎないように抑えてくれています。
自分の取扱説明書の活かし方
自分の基本的な資質のポジショニングがわかると、以下のような効果があります。
物事がうまく行かないときの原因がわかる
資質のポジショニングは、自分の資質がきれいに使えているときの状態を表しています。
物事がうまく進まないときは、ポジションが乱れている場合が多いです。
例えば私の場合、情報を集めきれないまま感覚で動くと失敗する傾向があります。
また、いくら動こうとしてもモチベーションが上がらないときは、明るい未来を描けていないことが原因です。
また、分析したり戦略を立てたりする時間がないとき、息苦しくてストレスになります。
なので、私の場合は、うまく進まないときは、以下の3点に前に進まない原因が潜んでいることがほとんどです。
・情報は幅広く集めたか
・明るい未来を描けているか
・情報や戦略をしっかり検討する時間を取れているか
このように、自分の資質のポジショニングを知っていると、物事がうまく進まないときの対応方法がわかります。
新しいことを始めるときに何をするべきかがわかる
新しいことを始めるとき、何から始めればいいのかわからないときはよくあります。
そのときも資質のポジショニングを知っていると、何をどこまですべきかがわかります。
私の場合は、最初にやることは、情報を集めること。
それも、明るい未来が見えるまで、あらゆる情報に触れることが必要です。
人間関係構築力が少なめで、戦略的思考力が多いので、WEBや本など一人で集められる情報が適しています。
明るい未来が見えたら、自分が何をすべきかは戦略性が教えてくれるので、そのときを信じて情報を集めるといいのです。
また、明るい未来が見えなければ、取り組むのを諦めます。
もし人間関係構築力がアンテナの場合は、人に会うことで自分が何をするべきかがわかるでしょう。
こうやって、自分の資質のポジショニングがわかると、自分が何をするべきかがわかるのです。
自分の取扱説明書の作り方
資質のポジショニングは、自分の資質とじっくりと向かい合うことで見えてきます。
自分の資質がどんなときに発動しているか。
そして、その結果、どのようなことが起こったか。
うまくいったとき、うまくいかなかったとき、それぞれを考えることで、パターンが見えてきます。
アンテナ
自分が何かを始めるとき、どの資質が動き始めるでしょうか?
自分が新しいことを始めるとき、何がきっかけで動き始めることが多いかを考えてみてください。
好奇心で飛びついているなら学習欲。
直感重視なら共感性。
信頼している仲間との時間から何かを得ることが多いなら、親密性がアンテナかもしれません。
最初に動き出す資質が、アンテナになる資質です。
モチベーション
この資質が納得しないと動けない、というモチベーションになる資質もあります。
私の場合は、明るい未来に繋がっていると感じられることがモチベーションです。
他にも、傷ついた誰かに寄り添いたいと感じるなら回復志向。
1番になりたいと思うなら競争性。
というように、自分がどの資質をモチベーションにしたときに、力が湧いてくるかを考えると見えてきます。
アウトプット
自分が動き出すときや、誰かに伝えるときに、力になっている資質はどれでしょうか?
達成欲や責任感が後押しをしているかもしれません。
コミュニケーションで皆に思いを伝えることで、動き出しているかもしれません。
自分一人で動き出すことが多いのか、誰かの力を借りることが多いのかも、資質のポジショニングを見るために役に立ちます。
このように、自分がうまく動けたときに、どの資質がどのように働いていたかを思い返すことで、資質のポジショニングを作ることができます。
まとめ
自己分析とは、自分が成果を出すための資質の働きの黄金パターン、つまり、自分を最高に活かすための取扱説明書を手に入れることです。
この取扱説明書を基本として、足りない部分を他の誰かに補ってもらったり、必要に応じて資質に違う働き方で頑張ってもらったりと、調整します。
自分の取扱説明書を持っていると、必要なときに自分の力を発揮できるようになるので、おすすめです。
備考:私のセッションでは
私のストレングスファインダーの個別セッションでは、自分の取扱説明書を更に詳細にした「強み路線図」をお渡ししています。
「強み路線図」については、下記をご参照ください。
※このブログにおけるクリフトンストレングス(ストレングスファインダー®)に関する解説は、しずかみちこ独自のものです。
Gallup認定ストレングスコーチとしての知識をベースにしていますが、個別セッションにて600人以上の方の資質にじっくり向き合った経験と、カウンセラーとして得た心の知識を組み合わせ、より理解しやすいように踏み込んだ解説をしています。
Gallup社の承認を受けたものではない点、ご了承ください。
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