東京ステーションホテルの館内巡り。重要文化財の内部を探検し、歴史を感じる
部屋の探検が一通り終わったら、次はホテル内の探検だ。
東京駅の建物は国の重要文化財。
ホテルの内部は宿泊者のみが見られるギャラリーになっている。
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東京ステーションホテル内の見所
チェックイン時に貰える「館内ツアーガイド」を手に、探検に出る。
東京ステーションホテルは四階建てであるが、ともかく横に長い。
全長330mと、かなり歩く。
ドーム内部
一番の目玉は、2012年の復原工事で蘇った南北それぞれのドームが間近で見られることだろう。
東京駅の丸の内北口・南口改札を出たところから上を見上げても見られるが、ホテルの中からだと装飾が近くで見られる。
緑の丸い部分には、十二支のうち子・卯・午・酉を除く8種類の動物が彫られている。
ここにいない子・卯・午・酉は、佐賀県の武雄温泉にいるらしい。
なお、トップ画像も、このドームで撮影したもの。
アトリウム
宿泊者専用のラウンジである、四階にあるアトリウムでは、東京駅創建時の赤煉瓦を見ることができる。
アートワーク
長い廊下のあちこちに、貴重な資料が飾ってある。
飾ってある写真の多くは東京駅の外観を写したもので、改築直前のものは「前は、こうだったよね」と懐かしい。
ただ、似たような写真が多くて、飽きるのも事実。
だが、その中に歴史的資料が突然混ざってくるので気が抜けない。
このポスターは、東京発シベリア鉄道経由パリ行きの切符が売られていた時代のもの。
明治終盤の1911年頃から第二次世界大戦が激化する昭和16年(1941年)頃まで売られていた切符だ。(途中、第一次世界大戦時は中断)
第二次世界大戦が終了しても、東西冷戦が始まり、欧亜国際列車が再開されることはなかった。
このパリ行き、14日間の旅程が興味深い。
下関から釜山に連絡船で渡る。
ソウルが「京城」と書かれているところからも、この時代の朝鮮半島は、日本統治下だったと読み取ることができる。
次の安東は、満州国の安東だ。
ということは、地理的に現在の北朝鮮内(当時は日本)を鉄道で通り抜けたことになる。
次の奉天も現在は見られない地名で、こちらも満州国。
鉄路を追うだけでも、歴史を生々しく感じさせられる。
現実と非現実の間
豪奢な調度品と歴史を感じさせる資料で、すっかり非日常に浸っているが、ここは東京駅、馴染みの場所だ。
非日常な場所から、日常を垣間見る瞬間が何度もあり、その都度、不思議な気持ちになる。
そして、廊下にいると、駅の構内放送もうっすらと聞こえてくる。
駅でよく耳にする「ポーン」という音も聞こえてくる。
目の前に広がる景色は非日常で、耳だけ日常を受け止める、この落差が面白い。
ちなみに、室内は防音がしっかりしていて、外の音は全く聞こえない。
電車の音はもちろん、かなり強い雨が降ったのだが、雨が窓を叩きつける音さえ聞こえなかった。
(一節によると、雷が鳴っていたらしいが、それすら気付かなかった)
メゾネットスイートキングの場所は…
東京ステーションホテルの見どころは、外壁にも及ぶ。
旧レンガと新レンガの境目を見つけて喜んだりと、すっかり観光客だ。
ところで、我々の泊まっている部屋はどこなのだろうか。
丸窓の部屋は一つだけと聞いていたので、すぐに見つかった。
あの八角形の棟の上部だ!!
東京ステーションホテル宿泊記一覧
・「都民限定トク割プラン」で東京旅行に行くことにした
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