ストレングスファインダー、欲しい資質が上位にないなら他で代用してしまおう
ストレングスファインダーとは、アメリカの世論調査会社のGallupが開発したテストだ。
結果を出すビジネスマンが持つ特性を調査し、それらを34の資質に分類した。
このテストを受けると、34の資質のうち自分が特に得意とする上位5つの資質がわかる。
あの資質が欲しい…
結果を見て、「自分にはこの資質はないんだ…」と落ち込む場合があるだろう。
以前お会いしたお医者様は、「回復志向」が34位だったことにびっくりしていた。
ちなみに私の上位5つはこれだ。
1.収集心
2.最上志向
3.戦略性
4.未来志向
5.分析思考
欲しい資質がない場合
34資質の中に「コミュニケーション」というものがある。
これは何かを描写したり、人に説明をしたりすることを好む資質だ。(日本ではコミュニケーションというと双方向のやり取りをイメージするが、ストレングスファインダーでは自分の思いを人に伝える方向でのみ使われている)
ブログを書くにあたり、持っていたらとても役に立つ資質だろう。
しかし、私の上位5つには「コミュニケーション」が入っていない。
実は、34個中31位、下位もいいところだ。
資質がないとできないの?
ブログを書く人として、「コミュニケーション」の資質を持っていないのは致命的なことなのだろうか。
実際、私は「コミュニケーション」がないことに歯がゆさを感じている。
特に、瞬時の反応が求められる対面の場で、強く感じる。
言いたいことが、その場でうまく言葉にまとまらないのだ。
伝えたいものがあるのに、うまく話せずに黙り込んでしまったり、不適切な言葉を選んだりしてしまう。
家に帰ってから、「あの時、ああ言えば良かったんだ!」と後悔することはしょっちゅうだ。
しかし、私の周囲の反応は違う。
ストレングスファインダーの研修中も、私のブログを読んでくださった方が何人も「やっぱりコミュニケーションが強いんでしょう?」と聞いて来た。
実は下位なのだというと、皆一様に驚いた。
「えー!ブログ、量も書いてるし、わかりやすいし、コミュニケーションがあると思ったー!」
私は自分の思いをわかりやすく伝えるのが得意な「コミュニケーション」という資質は持っていないが、だからといって自分の思いをわかりやすく伝えることができないわけではないのだ。
それは、なぜなのだろうか。
私の場合
私のブログの中で、特に多くの方に読んでいただいている記事がいくつかある。
それらを見ると、「コミュニケーション」を持たない私が、まるで持っているかのような文章を書ける理由がわかる。
分析思考
「分析思考」は私が持つ5番目に強い資質だ。
なんでもかんでも分析をしたがる資質である。
例えば、私のブログの中で一番読まれているこの記事は、日常のささいなことをとことん分析したらどうなるか、と思って書いた記事だ。
もう一つ、これはベンチャー企業の経営者の間でとても人気ある記事なのだが、これは会社内でよく起こる上司と部下の行き違いの原因を分析して書いた記事だ。
戦略性
「戦略性」は私の3番目の資質だ。
目的に到達するにはどうすればいいかという戦略を立てることが好きな資質である。
この記事は、働くママを部下に持った時、部下が明日会社に来るのか毎日不確定な状況の中でも仕事を全うするためにはどうすればいいのか、当時取った戦略を書いたものである。
こちらは、私自身がブラック企業に入って追い詰められたとき、どうやって会社を辞めたのか、命からがら取った戦略を書いた記事である。
収集心
「収集心」は私のトップの資質だ。
物を集める人もいれば、情報を集める人もいる。
文字通り、集めることが好きな資質だ。
この記事は、イスラエルの野球チームについて書いた記事である。
イスラエルの野球チームの情報は、日本にはほぼなかった。世界的に見ても少なかった。
必死に集めた情報から見えて来たイスラエルチームについて、野球に興味がなくても面白く読めるように物語仕立てにして書いたものである。
コミュニケーションが無くても
「コミュニケーション」の資質を持ち合わせない私であるが、私が上位に持つ資質を活かして記事を書くときは、自分の思いを表現することができるのである。
「分析思考」といった思考に時間をかける資質を持つので瞬時に気の利いたことは言えないが、時間を掛け、じっくり思考した結果であれば、自分自身の思いを表現することが可能なのだ。
資質は代用できる
上位に現れる資質は、意識しなくてもついやってしまう、苦労せずにやれてしまう、ということを表すものである。
それがないから出来ないというものではないのだ。
最初にあげた「回復志向」を持たないお医者様であるが、彼が患者の回復を望んでいないわけはない。
「未来志向」で患者の明るい未来を予測し、「成長促進」で患者の回復に寄り添い励ますことで、信頼を得ている。
自分の上位に現れない資質を使いたいときは、自分がすでに持つ資質を引き金として使えばいいのである。
自分が持つ資質で第一歩目を踏み出すことで、自分が持っていない資質と似たような働きを自分にさせることができるのである。
人は誰でも、上位の資質を持っている。
それを効果的に使えば、目的を達成できるのである。
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