自分の人生を取り戻すために必要な心の学び、ビリーフリセット
先日、2018年3月から受講していたビリーフリセットカウンセリング講座のベーシックコースを修了した。(2018年7月時点)
手に入れたのは、前に進む力だ。
まずは改めて、ビリーフリセットについて振り返ってみる。
ビリーフとは
ビリーフ(belief)とは、直訳すると信念、確信といった意味だ。
私が学んだ「ビリーフリセット」とは、自分が持っている信念や確信をリセットし、その信念がなかった状態に戻すことを言う。
もちろん普通の個人の信念はリセットする必要がない。
ただ、中には、本来の自分を表に出さないようにと自分自身に働きかける癖の強い信念がある。
この癖の強い信念のことを、ビリーフリセットカウンセリングではビリーフと呼ぶ。
ビリーフは多かれ少なかれ誰しもが持っているものである。
具体的に見てみる。
日々の生活で、自分の思いの通りに行動できないことはないだろうか。
例えば、
周囲の反応が気になって、思っていることを言えない。
相手にイヤな思いをさせたくなくて、頼みを断ることができない。
たいして楽しくもないのに、無理に道化役を演じてしまう。
失敗するのが怖くて、新しいことに挑戦できない。
本当はしたいのに、できない。
もしくは、したくないのに、してしまう。
これは、ビリーフの仕業である。
ビリーフ発生のメカニズム
ビリーフは、幼い子供の生存プログラムとも言い換えられる。
自分で衣食住を賄えない幼い子供は、両親をはじめとする周囲の大人の手を借りないと生存することができない。
自分が育まれる場所(多くの場合は家庭)が安心できる場所であってほしいという願いはどの子供も持っている。
幼い子供は幼い知恵を振り絞って、家庭を安心できる場所にする努力をする。
あらゆる創意工夫をこらして、安心できる場所を作ろうとする。
お母さんに喜ばれるような行動をしたり、逆に、気を引くために悪い子を演じてみたり。
勉強できると褒められるかもと頑張ったり、好きでもない習い事に楽しそうに通ってみたり。
子供の頃に必要だったその創意工夫は、あまりに小さい頃から行なっていたので、無意識下で癖となり、自らの中に残る。
自分で自分を養えるようになったらもう必要ない創意工夫なのに、無意識で身についた癖は止められるものではない。
恋人に喜ばれたくて自らを犠牲にして尽くしたり、逆に、気を引くために他の異性と遊びに行ってみたり。
欲しくもない資格の取得を頑張ったり、興味のない習い事に楽しそうに通ってみたり。
自分の癖に自分で気づかず、ついついこういった行動をしてしまう。
この行動を呼び起こしているものが、ビリーフだ。
幼い頃の、安心できる場所が欲しいという願いが生み出した思考や行動の癖。
これがビリーフなのだ。
ビリーフのメリット・デメリット
ビリーフそのものは、ただの思考や行動の癖である。
良い悪いと判断できるものではない。
そのビリーフがあることでメリットもある。
周囲の反応が気になって思っていることを言えない人は、その周囲の反応を読み取る力によって人の気持ちが分かって寄り添うことができ、優しい人だと褒められたことがあるだろう。
一方で、自分の思いを主張できず、やりたくない役を引き受け、自分ばかり損している気持ちになったこともあるだろう。
たいして楽しくもない場所でも道化役を演じる人は、一緒にいるだけで楽しい気持ちになれると、周囲の人を喜ばせたことがあるだろう。
一方で、笑いたくない時に無理に笑うことで、やりきれないむなしさに襲われたりもするだろう。
ビリーフには、何かしらのメリットがある。
だからこそ、幼い頃にビリーフを身につけたのだ。
しかし、何かしらのデメリットもある。
全てのものがそうであるように、ビリーフにもメリットとデメリットが表裏一体に存在している。
ビリーフリセットカウンセリングとは
もし、ビリーフによるデメリットを辛く感じるのならば、ビリーフを外すことができる。
それがビリーフリセットだ。
自分のビリーフを探し、特定し、あらゆる角度から吟味する。
ビリーフを見つめなおすことで、揺さぶりをかけ、ビリーフから自分を解放する。
この作業は一人では難しい。
できなくはないが、限界がある。
なぜならビリーフは、自分と完全に同化しているからだ。
自分の後頭部を自分で見ることができないように、自分のビリーフを見ようとしても目が届かない部分がある。
そこを手助けするのが、ビリーフリセットカウンセラーだ。
ビリーフリセットカウンセラーによる客観的な視線が、ビリーフに激しい揺さぶりをかけ、ビリーフのリセットに繋がっていく。
ビリーフリセットを学んでの変化
ビリーフリセット初級講座・ビリーフリセットカウンセリング講座ベーシックと学び、ビリーフリセットカウンセリングを体験し、今感じている変化は前に進む力が湧いてきたということだ。
これまでは相手の期待に応えないと、私に価値が無いことがばれてしまうと思っていた。
それがとても怖かった。
なので、自分の気持ちより相手の期待を優先して行動することが多かった。
ありがたいのが、私が私の思うままに活動することを期待してくれる古くからの友人がいることだ。
学生時代から人生を共にしている友人たちは、私のことを信じてくれている。私がやりたいように生きていくことを楽しみにしてくれている。
その期待に応えるためには、私は私の人生を歩むしかない。
彼女たちの存在のおかげで、自分自身を見失わずに済んでいた。
でも、前に進むには弱かった。
無価値な自分が誰かに何らかの価値を提供できるとは信じ切れずにいた。
そのため、いざという場面では、最初の一歩を踏み出せずにいた。
しかし、私に価値があってもなくても世の中の人たちにとってどうでもいいのだと納得したら、自分にとって価値があるものに向かって真っすぐに生きていこうと思えるようになった。
ビリーフリセットカウンセリング自体は約2時間のセッションだ。
何事も理屈を知らないと納得できない私には、ベーシックを学んだ期間が5か月、初級講座から含めると9か月の学びの期間が、カウンセリングで起きた変化を受け入れるために必要な時間だった。
自分が価値あると思うものを自信を持って広げていきたい。
この思いが、ビリーフリセットカウンセリングと出会って私に生まれた変化である。
9月からは次のアドバンスコースを受講する。
新たな探求が楽しみでたまらない。
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