働くこと

課長がやることと、やってはいけないこと

2017/05/01

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課長がしがちな勘違いと、忘れがちな仕事

この4月から昇進したという人もいるだろう。
新しい役割に迷ったり悩んだりしているかもしれない。

私自身、何年も管理職をやっているわりには、迷うことばかりだ。
今、自分自身が通って来た道と、心がけていることをまとめてみた。
 

よくある勘違い

偉い人ではない

まず最初に気をつけなければいけないことは、課長であるからといって「役割が違う」だけであって、「偉くなったわけではない」ということだ。

課長は課をマネジメントする人で、その課の中で一番偉い人ではない。
経理課のメンバーが経理をして、営業課のメンバーが営業をするように、課長はマネジメントをする。
経理と営業とどちらが偉いかという議論に意味がないように、課長も自分が偉いかどうかは気にせずに、自分の役割を果たせばいい。
マネジメントをする過程で、尊敬を集めるようになることもあるかもしれないが、決して課長になれば自動的に偉くなるわけではないし、偉くなることが課長の目的でもない。

これを忘れて、偉そうな雰囲気を漂わせると、あらゆることがうまくいかなくなるだろう。
 

完璧を目指さなくていい

人の上に立つものは、弱みを見せてはいけないし、完璧にやり遂げなければいけないと思っているなら、その考えはすぐに捨てて構わない。

チームのマネジメントは、一人で孤軍奮闘してどうにかなるものではない。
皆の力を借りることで、チームをまとめていけばいいのだ。
 

管理するのは人ではなく、時間とお金とモチベーション

マネジメント(management)を辞書で調べると、管理すること、と書いてある。
それならば、とチームのメンバーを管理し始める人がいるが、その前に自分が何を管理するかをはっきりさせたほうがいい。

大前提として、課長が管理するのは、「時間」「お金」「モチベーション」であって、「人」そのものではない。
 

時間

「限られた時間を使って、どうやって成果を出すか」が課長の手腕の見せ所だ。
実際に作業をしていると自分のことで精一杯になるが、全体を見渡せる立場になると、無駄や無理に気付きやすくなる。
それを解消するのが、これからの仕事だ。
 

お金

お金についても、「限られたお金を使って、どうやって成果を出すか」が求められる。
お金を使わなければいいということではない。
お金を使ったほうが効率が上がるなら、それは使ったほうがいい。
費用対効果が優れている使い道は何なのかを考えることと、そのために必要なお金を引っ張ってくることが大切だ。
 

モチベーション

メンバーを管理する必要はないが、何もしなくていいということではない。
メンバーが楽しく仕事をしているかは、意識しておく必要がある。

メンバーの仕事への意欲が落ちているならば、よく様子を見てみよう。
一時的なものなのか、根本的なものなのか。
人間誰でも好不調があるので一時的な意欲の低下にまで口を出す必要はないが、根本的にやる気を失っているのであれば、声をかけて話を聞いたほうがいい。

モチベーションは大切だ。
どんなにいい車でもガソリンがなければ動かないように、どんなに優秀なメンバーでもモチベーションがなければ動かない。
モチベーションが高まれば、みんないい動きをしてくれるだろう。

そして、自分自身のモチベーションの管理も大切だ。
上司がやる気がなければ、メンバーはやる気を持つはずがない。

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課長がやること

課長の仕事といえば、課の運営であるが、それ以外に忘れてはいけないことが2つある。
 

責任を取ること

課長の大切な役割は、チームに関して、責任を取ることだ。

チームが結果を出せなかったとき、「○○さんの動きが悪かった」などとは、決して言ってはならない。
○○さんの動きを引き出せなかった自分に責任があるのだ。
もしくは、そもそもそのゴールの設定が誤っていたのかもしれない。
とにかく、チームが結果を出せなかったのであれば、その原因は自分が握っている。

心の中で思うことはいろいろあっても、口にはせず、自分の責任を噛みしめる。
なかなか大変なことだが、繰り返して身につけていく必要がある。
 

メンバーのいい面を周囲に伝えること

今、誰かに自分のメンバーのいい点を聞かれたとしたら、即答できるだろうか?

課長は、一番メンバーに近い位置にいる管理職だ。
課長にいい点を認めてもらえないメンバーは、会社の中で認められる可能性が格段に落ちる。
自分のメンバーのいい点は、積極的に広めたほうがいい。

よく、自分のメンバーを「あいつは使えないダメな奴だ」とこき下ろす人がいるが、それは誰のためにもならない。
そう言われていることが、回り回ってそのメンバーの耳に入ったら、モチベーションを落とすどころか、反発した態度をとるようになるだろう。
そう愚痴っている自分自身も、相手に(それを何とかするのが仕事だろ)と思われるのがオチだ。
どうすればいいのだろう?と悩みを相談するのはいいが、自分自身は何もせずにメンバーをこき下ろしても、何のいいこともない。

逆に、会社の中でいい点を認めてもらえたメンバーは、安心して力を発揮するようになる。
そうすると、チームの力も上がっていく。
いいメンバーを多く抱えた課長という評判がたてば、メンバーの力を活かすマネジメントができるとして自分の評価も上がる。
どんなメンバーであれ、何がしかのいい点はあるので、それを探してみよう。
見つかったら、自分一人のうちに留めるのではなく、「○○さん、最近がんばってて…」などと積極的に周りに伝えよう。
 

課長職は面白い

給与の割には責任が増え、課長はしんどい立場だと思う人も多いだろう。
しかし、チームで動けば、自分一人ではできなかったことができるようになる。
入ってくる情報も増え、視野が広がっていくことが体感できる。
ここでは長くなるので割愛したが、メンバーの育成も大切で興味深い仕事だ。

辛いことも多いが、馴染むと、自分のペースで仕事を進めることもできるようになる。
課長という仕事は、なかなか興味深くやりがいがある仕事である。
 

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