ホテリ・アアルト、二泊三日の過ごし方〜一人旅の連泊記
ホテリ・アアルトは福島県の山の中にあるホテルだ。
都心にあるホテルとは違って、日中は町中に遊びに出かけるということが出来ない。
車があれば行動範囲は広がるが、私のような徒歩客には限りがある。
それが逆に私にとってはちょうどよく、日中は集中して作業をしつつ疲れたら息抜きをして、いい時間を過ごすことができた。
初日
ホテリ・アアルトは山の中の宿だけど、最寄り駅まで送迎をしてもらえるので、車が無くても大丈夫。
送迎は1日1往復。
14:45に猪苗代駅まで来ていただき、15時過ぎにホテルに到着した。
本館のラウンジで、コーディアルを飲みながらチェックイン。
部屋を一通り見て回った後は、温泉に。
別館の温泉は男女入れ替え制で、女性は15:00~24:00。
窓からの眺めが気になるので、明るいうちに入る。
温泉から上がったら、新館のラウンジへ。
もちろんラウンジでいただく飲み物も宿泊料金に含まれている。
本当は部屋に帰って一息つきつつ、この3日でやることを考えたかったが、私が泊まった日は別館のラウンジのオープン時間が15時から17時だったので、ラウンジで考えることにする。
この訪問は、家事を忘れて仕事のことを集中して考えるという一人合宿という目的もあるので、キールロワイヤルを飲みつつも、帰るまでにどういう状態になっていればベストかを改めて考えた。(本来は合宿前に考えておくべきことだとは思う)
17時が近づいてきたので、本館のラウンジに移動。
パソコンを持ちこんで、桃サイダーを飲みながら、メールの返信などなどやらなきゃいけない仕事をする。
その後は、本館の温泉に入り、夕飯を食べ、夕飯でワインを3杯飲んで気持ちよく眠ってしまった。
2日目
2日目は朝起きて温泉に入って、本を読んだり仕事をしたりして、朝ごはんを食べた。
その後は自分と向き合う時間をたっぷり取った。
昼ご飯はどうする?
さて、ホテリ・アアルトでは朝食と夕食は宿泊料金に含まれているが、ランチは含まれていない。
ランチの選択肢で考えられるのは、下記の3つだ。
・別料金のルームサービス
・(開いていれば)徒歩数分の美術館のカフェ
・(車があれば)山を降りて食べに行く
ルームサービス
ルームサービスは、ホテルのWEBサイトによると下記の三種類があるようだ。
福島牛と麓山高原豚のロコモコ丼 2,000円
福島牛のトマトカレー 1,800円
海老とアボカドのホットサンド 1,500円
伝言調で書いたのには理由があって、ルームサービスの案内はホテルではいっさいなかった。
部屋に置いてある宿泊の栞的なものにも記載がなかった。
たぶん、聞けば出てくるのだろうけど、聞いていないので詳細は不明。
徒歩数分の美術館
ホテリ・アアルトの近くに諸橋近代美術館という美術館がある。
ここにカフェがあって、馬肉のライスバーガーやベーコンチーズフォカッチャが食べられる。
しかし、このカフェは美術館が開館している日しか営業していないので、事前に確認が必要だ。
山を降りて食べに行く
車があれば、お店があるところまで移動して食べに行くことができる。
ただ、私は車を持っていないので、詳細を語ることはできない。
私はどうしたか
さて、私の場合。
実はホテル滞在中はルームサービスがあることに気づいていなかったため、朝ごはんを遅い時刻にしてお腹いっぱい食べ、夕ご飯を早い時刻にいただくことにして乗り切った。
後述するがゼリーをいただいたのもあって、それで乗り切ることが出来た。
部屋の清掃はどうなる?
連泊で、周囲に出かけられるところがあまりないとなると、気になるのが部屋の清掃だ。
ラウンジの利用は午後3時からだし、居場所がない。
さて、部屋の清掃だが、リネンを全部交換していただくか、使ったタオル等を補充するだけかが選べる。
私は補充してもらう方を選んだ。
12時頃、部屋の電話が鳴る。
今から掃除に行くという確認の電話だった。
簡単な清掃と補充なので、所要時間は10分程度。
部屋にいても構わないということだったので、いさせてもらうことにした。
5分後、2人のスタッフさんがやってきて、手際よく掃除、冷蔵庫の補充、パジャマと部屋着の交換をしてくれた。
そして、エコ清掃にごきょうりょくありがとうございます、と桃のゼリーをいただいた。
諸橋近代美術館
午後になり、疲労を感じたので、近くにある諸橋近代美術館に散歩に行くことにした。
諸橋近代美術館のチケットは、ホテルで買うと安く買える。
私が行った時期の一般入場料は1300円だが、アアルトでは1100円で購入することができた。
フロントでお願いしてチケットを手に入れ、美術館に向かう。
10分も歩かない程度で、美術館に到着する。
個人が趣味でやっているような美術館だと思っていたが、予想よりはるかに大きい規模の美しい建物が目の前に現れた。
諸橋近代美術館はアジアで唯一のダリ常設美術館で、世界で4番目にダリの作品を所蔵しているそうだ。
館内は撮影禁止なので写真はないのだが、立ち並ぶ彫刻に圧倒さた。
2020年以前と現在の生活を比較するというテーマの展示にも、深く考えさせられた。
小1時間ほどふらっと散歩の予定が、あっという間に2時間近く経っていた。
館内に池を見ながら休憩できるスペースがあって、そこのスツールも雰囲気にピッタリで素敵なので、行く機会があったらぜひ探してみて欲しい。
そう熱弁したくなるほど素敵だった。
美術館の外に出たら、空が晴れ渡り、池が美しく輝いていた。
日は暮れていく
美術館から帰ったあとは、ラウンジで飲み物をいただきながら、自分と向き合う時間に。
天気がいい日の別館のラウンジは、席によってはお日様が当たって眩しい。
落ち着いて過ごすなら、本館の方が居心地がいいかもしれない。
温泉に入り、夕飯を食べ、夜がふけていくのだった。
最終日
最終日は、出発前にホテルの敷地内を散歩した。
敷地内に沼があって、沼の周りを散策できる。
散策の後は、チェックアウトをして、駅まで送迎してもらい、2泊3日のゆったりとした滞在を終えた。
余談だが、散歩に出掛ける際に「熊避けの鈴を持っていってくださいね」と声を掛けられていて、(ホテルの敷地内の散策に熊避けなんて大げさな…)とその時は思った。
ところが、チェックアウト後、ホテルのすぐ近くでばったりと熊に遭遇した。
駅までの送迎の車の中だったので、身に危険が迫ることはなく熊は通り過ぎたのだが、熊避けの鈴は冗談抜きに必要だった。
それほどまで、自然が身近にあるホテルなのだ。
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