ウィーンで野球を観戦する方法。オーストリア野球リーグ
旅の全容はこちら→プラハ・ブルノ・ウィーン旅目次
オーストリア野球
先日、ウィーンに野球を見に行ってきた。
オーストリアの野球事情は日本ではなかなか知られていない。
3つのリーグ
オーストリア野球には3つのリーグがある。
ベースボールリーグ
オーストリアの野球リーグ内で最高峰のリーグ。
東と西に分かれており、2017年時点では、東西それぞれ5チームずつの計10チームである。
地域リーグ
2部リーグ。
東と西と中央の3つに分かれており、東は8チーム、西と中央は4チームずつの計16チーム。
州リーグ
東とチロルとフォラールベアークの3つに分かれており、東は9チーム、チロルは4チーム、フォラールベアークは3チームの計16チーム。
東に「チーム・ジャパン」という気になる名前のチームがある。現地在住日本人の草野球チームと思われるが、詳細は不明。
実力
実力については、残念ながら「弱い」ということしか分かっていない。
WBCはおろか、欧州野球選手権でさえも予選通過をしないため、全く情報が取れないのだ。
ともかく、見に行くしかない。
オーストリアで野球観戦
日程確認
オーストリア野球の日程は、この公式サイトの上部タブ「Teams」から各チームのサイトに行くと分かる。
日程の都合上、ウィーン・メトロスターズの試合を見ることにした。
ウィーンにはもう1つ、ウィーン・ワンダラーズというチームがあり、そこには日本人選手も在籍しているのであるが、我々のウィーン滞在期間中は遠征(西リーグとの交流戦期間?)中で断念した。
球場への行き方
ウィーン・メトロスターズの本拠地へは、とても楽に行ける。
1番のトラムに乗り、終点で降りれば、目の前がすぐに野球場だ。
チケット
オーストリア野球のチケットは、他の欧州の国々と同様、事前に購入する必要はない。
チケットは4ユーロ。(1ドリンク付き)
シーズンチケットとサポーターチケットなるものもあったが、今シーズン二度と来ることがないのが確実なので諦めた。
チケットを売っている女性に話しかけたところ、このチームのオーナーさんだった!
球場の施設
観客席はバックネット裏に作られている。この日の観客は10人程度。
観客席の真下には家族用シートがあり、観客席にいる客数より多い人数がそこで見ている。
3塁側にはテラスがある。
ここではビール、ジュース、軽食が売られており、飲み食いしながら試合を見ることができる。
(ドリンクバウチャーはここで使用可能)
レフト側外野の奥には食堂があり、ここでもドリンクバウチャーが使用できる。
食堂でドリンクバウチャーを使用したらペットボトルのジュースがもらえた。
試合内容
この日の試合は、ウィーン・メトロスターズ対フェルトキルヒ・カージナルス。
試合は、一言で言うと、牧歌的な試合だった。
投手はストライクは入らず、キャッチャーはそのボールを取れず、バッターのバットは空を切る。
相手チームの投手は試合中に疲れ果て、しかし代わりの投手がいなく、最終的には四球19個、死球3個。
遠いところにあるチームなので、控え投手が来れなかったのかもしれない。
11-1で8回コールド、メトロスターズの勝利。
チェコで出会った日本の方に聞いて気づいたのだが、チェコもオーストリアも体格のいい選手はいない。
推測だが、体格のいい選手はサッカーなど他のメジャーな競技をするのではないだろうか。
体の小さい人でも試合に出られそうな競技となると、競技人口が少ないスポーツを選ぶのが早い。
パワーヒッターがいなく、淡々とヒットを積み重ねていくタイプの野球を見ながら、そんなことを考えた。