エッセイ– category –
-
エッセイ2018年の桜を、私は一生忘れないだろう
【2018年3月29日】早朝、夫の電話が鳴った。義母が受話器の向こうで動転している様子が私にも伝わってくる。夫は、義母に、医師を呼んで話を聞くように言い聞かせている。 慌てて家を飛び出した夫を見送った後、クローゼットの奥から、夫の黒いスーツ... -
エッセイ3月11日。何気ない日常生活を送れることが何よりも愛おしく感じる日
毎年元日に「天皇皇后両陛下のお歌」が発表される。2018年1月1日に発表された歌のうち、皇后陛下がお詠みになったとある一首から目が離せなくなった。この歌に出て来る「野蒜」は、私の思い出の場所である。【野蒜海岸】宮城県東松島市。かつての野蒜村が... -
エッセイ今、私は、為すすべのないまま立ち尽くしている。
最近、ブログが書けない。ネタがないわけではない。更新はしている。それでもなんだかしっくり来ない。ブログを変えたいと思っている。テーマとかレイアウトとかの表面的なものではなく、根底の部分をぐわっと変えたい。ただ、漠然とした方向性はあるけれ... -
エッセイ着ている服も含めて全て私物は持ち込みNGという不思議な店の話
もう10年以上前の話になるが、あれは、とても不思議な店だった。雑居ビルの中にひっそりとあり、店名を示すものは看板も何も出ていなかった。当時は飲食店だと思っていたが、今思い返すとその認識すら間違っているような気がする。正規営業の店だったのか... -
エッセイ私が元気になるのを見届けてから死んでいった植物の話
かつて、家に私より背の大きい観葉植物があった。それはツヤツヤとした葉っぱをたくさん持つパキラだった。出会いは社会人1年目の時。甘木という福岡の田舎町のホームセンター・ナフコの片隅にいたのだった。植木コーナーの端っこにポツンと置いてあり、な... -
エッセイ居酒屋の宴会コースにおける鍋の役割について
先日、会社の新年会があった。幹事の私は、料理8品と飲み放題で1人5000円という居酒屋を会場に選んだ。【新年会当日】さて、当日。乾杯の後、料理が運ばれて来た。まずお刺身。同時にサラダ。その直後に、モツ鍋が登場した。ここでモツ鍋!?私の感覚では... -
エッセイ世の中から「住む世界が違う人」が消え去りつつある今。
先日、両国国技館で大相撲の場所が開催されている最中に、両国にある吉葉というちゃんこ屋さんに行った。お客さんの層が、私がいつも行くような居酒屋とは違い豪華(某スポーツの世界チャンピオンや美しい着物を着こなした華やかな女性やお金持ちの雰囲気... -
エッセイ阪神大震災に思いを馳せる〜全ての物を失ったとき、私に残るもの
その朝、義父は突き上げるような衝撃で目を覚ました。激しい揺れが収まったとき、戸外にいることに気がついた。いや、そうではない。パジャマを着たまま、布団の上にいる。自分が外に出たのではなかった。家の壁が崩れ落ちて、目の前に外の風景が拡がって... -
エッセイ私がAmazon Echoを必要としない4つの理由
【Amazon Echo】ねえ、アレクサ。あなた、すごく人気があるんだって?あなたを欲しいという人を1ヶ月以上平気で待たせているって聞いたわ。でもね、私はあなたがいらないの。理由を教えてあげるわね。ところで、アレクサ。あなたは何ができるんだっけ?時... -
エッセイ「愛する」と「愛される」のどちらが幸せ?の私の答え
【愛する?愛される?】自分が愛している人と付き合うのと、自分を愛してくれる人と付き合うのでは、どちらが幸せなのだろうか? 20代の頃はこんなことをよく考えていた。20代の私私の気持ちが大きすぎて、追いかける側になったこともある。でも疲れてしま... -
エッセイブログを書いていたら人生が変わった話。「人生を変える三要素」が変化した!
【ブログを書くことで人生が変わってきた】私はブログを書くことで人生が変わりつつあると感じている。この記事で、人生を変える三要素は人・お金・時間と書いたが、ブログによってお金と時間の使い方が変わり、多くの人との出会いがあった。時間私の場合... -
エッセイストレングスファインダー、私の34資質の全順位を公開!
2008年にストレングスファインダーを受けた当時は、上位5つの強みしか見られませんでした。でも、今では、当時受けたテスト結果でも、追加料金を払えば全順位が見られるようになりました。【ストレングスファインダー、全順位公開】早速、私の全34資質の順... -
エッセイ人生の変わり目にはよく夢を見る
【最近よく夢を見る】4月に入ってから、よく夢を見るようになった。夢の中で、いつも私は道に迷っている。パターンは2つある。1つは、どこかに行くために電車に乗っているのだが、目的地に行く電車が来ないか、目的地に止まらずに違うところに行ってしまう... -
エッセイ自分の手で食料を獲得できないことに気がついたときの話
【東北地方の小さな町】数年前に、東北地方を一周する旅をした。 そのときからずっと、頭を離れない思いがある。 東北の太平洋側の小さな小さな町。 二両編成の電車は、駅員のいない駅を辿る。 駅前には○○商店といった名の、タバコ屋をかねた雑貨屋がぽつ...